美容室が集客や店舗のアピールを行う際に、看板を設置することは効果的な手段の1つです。しかし、街中の美容室では店舗によってさまざまな看板を使用しているため、「どの看板が自分の店舗に合っているのか分からない」「どのようなことに気をつけて看板を作ればいいのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、美容室が看板を設置するうえで事前に知っておきたいことや、よく使用される看板の種類、また魅力的な看板に仕上げるために抑えておきたいポイントなどを解説していきます。

美容室に看板を設置するメリットとは?

看板の制作を検討する前に、まずは美容室が看板を設置することで得られるメリットについて知っておきましょう。どのような効果を期待して看板を活用するのかを明確にしておけば、看板制作のアイデアもより具体的になります。

ここでは大きく2つのメリットをご紹介します。

美容室の存在をアピールできる

看板を設置すると、美容室の近くを通る顧客にお店の存在をアピールすることができます。特に、外から中が見えにくい建物や、上層階に店舗がある場合は、そこに美容室があるということすら認知されていない可能性もあるため、看板が店舗の認知に大きく貢献してくれるでしょう。

店舗の認知に成功し興味を持ってもらうことができれば、そのあとに顧客がWEBで検索をしたり電話で問い合わせをしたりと、看板をきっかけに来店に導くことができるでしょう。

美容室のコンセプトやメニューを伝えることができる

看板のデザインを工夫することで、美容室のコンセプトやメニューを伝えることもできます。美容室の雰囲気や価格帯、施術メニューやキャンペーンなど、ターゲットとする顧客にあわせて必要と思われる情報を入れておくとよいでしょう。

店舗のこだわりやコンセプトが上手く顧客に伝われば、多店舗との差別化にもなり、集客効果をさらに高めることも期待できます。

美容室で使われることが多い看板の種類

一口に看板と言っても、美容室で使われている看板には店舗によってさまざまな種類があります。予算や作りたい看板のイメージにあわせて適切なものを選べるように、それぞれの特徴や費用を把握しておきましょう。

下記の表では、美容室でよく使われている7種類の看板についてご紹介します。

看板の種類 特徴 費用の目安
A型看板 横から見ると「A」の形をした看板で、両面掲載が可能なため、店舗前を行き来する人にアピールしやすいです。コンパクトに畳んで収納できるため、開店・閉店時の設置や片付けも容易です。 目安: 5,000円~20,000円
L型看板 A型看板に比べて奥行きがないため、設置スペースが狭い場合でも活用できます。表示面が傾斜になっているため視認性にも優れ、情報を入れ込みやすいです。 目安: 15,000円~40,000円
R型看板(カーブサイン) 表字面が曲線になっており、デザイン性の高い看板です。縦長のものが多く、メニューの掲載などに向いているため、美容室では人気が高いです。 目安: 20,000円~60,000円
T型看板 「T」の字を逆さにした形状で、看板全てが表字面になっています。落ち着いたデザインで、重厚感や高級感も演出でき、美容室の外観とマッチしやすいです。 目安: 10,000円~100,000円
電飾看板 光るタイプの看板で、夜間でも目立たせることができます。営業時間が遅い場合や、日中でも暗い場所で活用できるのがメリットです。 目安: 20,000円~50,000円
手書き看板 チョークやペンを使って直接書き込むことができる看板です。人の手で書く労力は必要になりますが、温かみや親近感を演出できます。 目安: 4,000円~6,000円
他の看板と違い、布を使用した縦長の旗です。風でなびくため目立ちやすく、比較的安価で制作できるので導入しやすいでしょう。 目安: 2,000円~3,000円
※ポールなど設置に必要な器具代も含む

参考:美容院の看板を設置する前の確認しておくべきこと
参考:美容室・美容院の看板ならサインモール

美容室の看板を魅力的に仕上げるポイント

美容室の看板を制作する際は、見た目には特にこだわって魅力的に仕上げることが重要です。顧客は看板を見てどのようなお店なのかをイメージしたりサービスの内容を知ったりするので、看板の見栄えが集客にも大きく影響するといえるでしょう。

ここでは、美容室の看板制作において気をつけたいデザインの見せ方やコツをご紹介します。

美容室の特長が伝わるデザインにする

看板を見た顧客に、まずは「そのお店が美容室である」ということが伝わることが大事です。加えて、そのお店の特徴や雰囲気も伝えられると、顧客はより具体的に美容室を利用するイメージをすることができるでしょう。

例えば、カットモデルやヘアスタイルの写真を看板に掲載しておけば、一目見て美容室だと分かりやすくなりますし、その美容室が得意とするカットやサービスも同時に伝わります。

メニューや価格を分かりやすく表示する

施術内容や価格はできる限り分かりやすく表示しましょう。どのようなシステムの店舗なのかを端的に伝えることで、顧客はいつどのようなタイミングで利用するかをイメージしやすくなります。

サービス内容や価格は競合と比較されやすい要素でもあるため、店舗の強みとなる部分は特に目立たせておけば、より顧客に選ばれる可能性も高まるでしょう。

ターゲットにあわせたフォントにする

お店がターゲットとしている顧客にあわせて、看板に使用するフォント選びにも気をつかいましょう。世の中にはたくさんのフォントがありますが、それぞれが与える印象は大きく異なるため、店舗のイメージや訴求したい内容にあったフォントを選ぶ必要があります。

例えば、丸みのあるフォント(丸ゴシック体など)は見る人にやさしい印象を与えやすいです。一方、明朝体は繊細さや落ち着いた印象を与えやすく、大人な雰囲気を演出したい場合におすすめです。

美容室の雰囲気が伝わるおしゃれな写真を掲載する

美容室の看板には、店内の雰囲気がわかるような写真を掲載しておくこともおすすめです。初めて来店される方にとって、お店の雰囲気はその美容室を利用するかどうかを決める重要な要素の1つなので、看板を見ただけで店内の様子をイメージできるようにしておきましょう。

写真を掲載する際には、撮影方法や店内のどの部分を見せるのかという点にも気をつかいましょう。美容室の集客には店舗の印象が大きく影響するので、写真から清潔感やおしゃれさが伝わるように意識しましょう。

手書き看板で美容室をアピールする

美容室によっては手書きの看板を活用するのもおすすめです。機械でプリントされた看板に比べ、手書きの看板は全て人の手によって書かれている分、温かみや親しみやすさを演出しやすいといえるでしょう。

手書きをする人のスキル次第では、チョークアートのようにおしゃれでクオリティの高い看板を制作することもできるため、幅広く活用できる点もメリットです。

看板による集客効果を高めるコツ

美容室が看板で集客を行う場合、集客効果を最大限に高めるためのコツを知っておくことが重要です。「どのような人が看板を見るのか」「どういった情報をアピールするのか」など、看板を設置する前に考えておくべきポイントについてご紹介します。

季節によって内容を変える

看板は、年中同じ内容を掲載し続けるのではなく、春夏秋冬や折々のイベントにあわせて内容を変えたり、限定のキャンペーンを紹介したりするのがおすすめです。

定期的に情報を更新することで、通行人の興味を惹きやすくなりますし、「夏前に髪を切っておきたい」などのような特定の時期のニーズにも応えられることがアピールできます。

どのような人が看板を見るか調査する

どれだけ店舗の前に人通りが多くても、看板に書かれた内容に興味を持ってもらうことができなければ意味がありません。店舗の前を通る人の年齢や性別、また地域の雰囲気や特徴を分析して、どのような情報を優先して載せるべきかを考えましょう。

ターゲットとなる顧客が看板を見た際に、「これは自分に関係のある内容だ」と思わせられるかが重要です。顧客のニーズを満たし悩みを解決できる美容室であることを、看板で伝えられるようにしましょう。

情報を詰め込みすぎない

「せっかくお店をアピールするならたくさんの情報を入れ込みたい」と思う方もいるかもしれませんが、看板に掲載する情報はできる限り厳選しましょう。

看板に書かれている情報が多いと、文字が小さくなったり何が書かれているかわかりにくくなったりして、結果的に何も伝わらない可能性があります。まずは一番伝えたいメッセージを決め、それを中心にデザインするとよいでしょう。

汚れや破損の有無をチェックする

せっかく看板を設置していても、汚れていたり破損したりしていると、顧客が美容室に対して抱く印象も悪くなります。看板は店舗の顔となるため、定期的に掃除や修理を行い、清潔な状態を保ちましょう。

自由に持ち帰ることができるチラシなどを看板に設置している場合は、それらの汚れや破れがないかどうかもこまめに確認しましょう。

まとめ

美容室が看板を活用すれば、店舗の認知や集客に大きな効果が期待できます。しかし、最大限に効果を得るためには、看板に掲載する情報を厳選したり、店舗の雰囲気が伝わるデザインを意識したりと、さまざまな工夫が必要です。

今回ご紹介した内容を参考に、店舗にあった最適な看板は何か、またどのようなデザインにするべきか、など細部にまでこだわって看板を制作してみてください。

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