メルマガ配信システムとは、HPの運営サイドからメルマガ登録者に向けて継続的にメルマガを配信するためのシステムで、メルマガスタンドとも呼ばれています。

メルマガに設置したリンクからの流入(WEBサイトにアクセスされた数)や、メルマガ経由での商品購入など、CV(WEBサイトにおける最終的な成果)の獲得の他に、企業やサイト自体のファン作りにもポイントとなるマーケティング手法です。

ここでは、メルマガ配信システムを利用するメリットから、導入する際のポイント、メルマガ配信システムの種類について紹介します。

メルマガ配信システムを利用するメリット

メルマガ配信システムを利用するメリットとして、下記の3点が挙げられます。

  • メール配信の時間短縮・効率化
  • 配信リストを一元管理できる
  • ABテストなどの効果測定ができる

メルマガ自体の作成はもちろん、配信リストの管理、ABテストなどの検証や日々の配信の効果測定など、全て企業で1から運用しようとすると膨大な時間と作業量が発生してしまいます。メルマガ配信システムを活用することで、時間の短縮や効率化、配信した効果の見える化を行うことが可能です。

適切なメルマガ配信システムを選ぶポイント

適切なメルマガ配信システムを選ぶには、どんなポイントを押さえればいいでしょうか。ここでは、大きく4つの項目に分けてポイントを紹介します。

適切なメルマガ配信システムを選ぶポイント
  • メルマガ配信の目的を明確にする
  • 配信システムの利用形態を決める
  • 複数のメルマガ配信システムを比較する
  • サポート体制が充実しているか確認する

メルマガ配信の目的を明確にする

目的が明確でない状態で配信システムを導入しても、システムや費用感が自社に合わなかったり、効果を測定するために必要な機能がシステム上導入されていなかったりなどの問題が後々発生する場合があります。

まずは自社が「なぜメルマガを配信するのか」という理由と目的を明確にすることが大切です。目的を明確にした後は、「この機能は絶対に必要」「こんな機能があれば運用しやすそう」などの案出しを行うことで、自社が選ぶべき配信システムを絞り込むことができます。

配信システムの利用形態を決める

メルマガの配信システムは「クラウド」と「オンプレス」の2パターンの導入形態が代表的です。クラウドとは、ネットワークを介してデータを保存する形態で、ログインをすればいつでも利用することができます。

オンプレスとは、パソコンに直接システムをインストールして運用する形態で、自社内で運用する分他のシステムとの連携やカスタマイズができ、自由度の高い設定が可能です。それぞれの特徴を精査し、目的にあわせて利用形態を選択しましょう。

複数のメルマガ配信システムを比較する

メルマガ配信システムの導入を決定する前に、候補となる何社かをピックアップしそれぞれの配信システムのメリットとデメリット、費用感を比較しましょう。サイト上の情報だけでは判断しづらい場合、資料請求や実際に導入した企業の事例などを参考にしてなるべく多くの比較材料を集めてから決定することが大切です。

サポート体制が充実しているか確認する

配信システムを導入する際、機能面や費用だけでなく、サポート体制も確認しておきましょう。サポート体制があっても、電話での問い合わせに対応していなかったり、英語でのサポートしかない場合はトラブル解決までに時間がかかる場合があります。何か困りごとがあった際にすぐ問い合わせができるサポート体制があるかもあらかじめ確認しましょう。

無料で利用できるメルマガ配信システム

無料で利用できるメルマガ配信システムにはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、3つのメルマガ配信システムについて紹介します。

まぐまぐ!

まぐまぐは、メールアドレスの代理登録費用を除けば無料で利用することができるメルマガ配信システムです。ステップメールやターゲットを絞って配信するセグメント配信などの機能はありませんが、「限られた予算の中で自社の情報を発信したい」という場合におすすめです。

まぐまぐ! 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

mailchimp

mailchimpは登録しているメールアドレスが2,000件以内である且つ、月々の配信数が12,000通以内であれば無料で利用できるメルマガ配信システムです。ステップメールの配信機能やエディタを用いたHTMLメールの作成など便利な機能が揃っていますが、英語表記のため慣れるまでに時間がかかる可能性もあるので注意しましょう。

mailchimp 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

acmailer

acmailerは無料で使用することができるメール配信CGIです。CGIは「Common Gateway Interface」の略で、HP上でプログラムを動作させるための仕組みを意味します。自社で使用しているサーバーに直接設置するため、より自由度の高いメール配信を行うことができます。

acmailer 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

中小企業におすすめのメルマガ配信システム

中小企業におすすめなメルマガ配信システムには、どのようなものがあるでしょうか。ここでは、3つの配信システムを紹介します。

める配くん

める配くんは無料・有料プランの2パターンから選択することができ、無料プランは登録できるアドレス数と月々に配信できる数に制限がありますが、使用できるメールの作成機能自体に限りがないことが魅力のメルマガ配信システムです。

める配くん 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

ワイメール

ワイメールは定額制の料金プランで、メルマガ登録者数や配信数に応じて別途課金が発生しないことが魅力のメルマガ配信システムです。システムの申し込みから導入するまで、最短で申し込みした当日から利用できるため、「なるべく早く導入を開始したい」という企業にもおすすめです。

ワイメール 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

Benchmark Email

Benchmark Emailは、HTMLエディター内に画像をカスタマイズできる機能があるため、専用の有料デザインソフトを持っていなくても、画像のリサイズや明るさを調節することができます。デザインテンプレートも500種類以上と多く用意されているので、「よりデザインにこだわったコンテンツを作成したい」という場合におすすめです。

Benchmark Email 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

大企業におすすめのメルマガ配信システム

大企業の場合、一度に何千、何万のユーザーに向けて配信する場合が多いためより豊富な機能や効果測定機能が必要になってくるでしょう。ここでは、大企業におすすめのメルマガ配信システムを3つ紹介します。

配配メール

配配メールは、HTMLの知識がなくてもテンプレートを用いてHTMLメールを作成することができたり、セグメント配信やステップメール、ABテストなどの充実した機能が使えることが特徴のメール配信システムです。

配配メール 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

WillMail

WillMailはマウス操作で感覚的にHTMLメールを作成できるほか、配信数に応じて料金形態を毎月選択することができます。月々のメルマガ配信費用のコストを抑えたい場合におすすめです。

WillMail 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

blastmail

blastmailは初期費用が別途発生しますが、配信数が多い企業でも比較的低コストで利用できる配信システムです。また、サポート体制がメール・電話のどちらにも対応しているため、困ったことがあった際すぐに問い合わせができる環境が整っていることも魅力の一つです。

blastmail 公式サイトはこちら>(2021年6月時点での掲載内容を参照)

まとめ

この記事では、メルマガ配信システムを利用するメリットから、具体的にどのようなメルマガ配信システムがあるのかを紹介しました。自社のメルマガ運用の目的を明確化した上で、最適なメルマガ配信システムを導入しましょう。

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