チラシをデザインする際は「伝えたい情報をわかりやすくまとめる」ことや「読み手目線でストーリーを考える」などのコツを押さえることが大切です。本記事ではチラシ制作の流れからデザインの構成要素、実際にチラシ制作するときに意識したいコツまで解説します。

さらに、初めてチラシを作る人や企画を考える時間がない人におすすめしたい方法についてもご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

チラシの作成で用意すべきもの

チラシを作成するにあたり必要なものとして「写真やイラストなどの画像素材」と「チラシのデザインソフト」が挙げられます。

チラシを作成するデザインソフトとしては「Adobe Illustrator」や「Adobe InDesign」などが代表的です。簡易的に作りたいのであれば「Word」や「PowerPoint」といったMicrosoft Office製のオフィスソフトや、その他フリーソフトなどでも制作できます。

また、チラシを作成するには「何を」「どこに」「どの順番で」などの手順で内容をレイアウトしていくことも重要です。そのため、あらかじめ記載するテキストやチラシの目的をまとめた企画書を作成しておくとスムーズに進行できるでしょう。

制作から印刷までの簡単な流れ

チラシを作るには、制作案の企画から印刷までいくつかの手順を踏む必要があります。

制作から印刷までの簡単な流れ
  1. チラシで訴求したい内容を考える
  2. 載せる情報を漏れなく箇条書きにする
  3. キャッチコピーを出す
  4. レイアウト案を考える
  5. チラシの制作・修正・印刷

それぞれの手順を確実に進めることで、読み手に伝わりやすいチラシとなるでしょう。

デザインの構成要素は3つ

デザインはいくつかの要素によって成り立っています。主な構成要素として、次の3つが挙げられます。

デザインの構成要素は3つ
  • 目を引くキャッチコピー
  • ポイントを押さえたシンプルなテキスト
  • 写真・画像・イラストなどの素材

各要素が優れているデザインは、見た目にすっきりとした印象を与えつつも重要な情報が詰め込まれています。ここでは、それぞれの詳しい内容について解説します。

目を引くキャッチコピー

どんなに素晴らしい商品やサービスも、興味を持ってもらい認知してもらえなければ販売につながりません。そのため、チラシではわかりやすいながらも目を引くキャッチコピーが必要です。目を引くキャッチコピーの特徴として「共感を誘う」や「課題解決できる」などが挙げられます。

共感を誘うキャッチコピーは、チラシを読んだ人が記載してある情報を自分ごととして認識させる効果が期待できます。また、読み手の課題解決に繋がることが伝われば、チラシをさらに読み込んでもらえるでしょう。具体的な数字を入れてわかりやすく表現したり、固有名詞を入れたりといったより内容を理解しやすくするような工夫も欠かせません。

キャッチコピーの考え方については、下記の記事で詳しく解説しています。

魅力的なキャッチコピーの考え方|アイデアを出すためのコツも紹介

キャッチコピーのアイデアに悩んでいる方は、下のボタンからキャッチコピーの例文集をダウンロードして活用してみてください。

ポイントを押さえたシンプルなテキスト

テキストとはチラシで使われる文章全般を意味します。チラシの紙面には限りがあり、掲載する情報はシンプルながらも漏れがないようにしなければなりません。

チラシに掲載するべき要素は大きく「注目」「興味」「行動」の3つに分けられます。

「注目」とは読み手の目を引くための要素であり、前述のキャッチコピーや印象に残りやすい画像などが挙げられます。

「興味」はサービスや商品へ関心を持ってもらうための要素で、価格や商品概要、よくある質問などが代表的です。

「行動」は来店を促したり、資料請求したりと読み手に起こしてもらいたいアクションを伝えることを意味します。来店を促すのであれば「店舗所在地や営業時間」、資料請求は「電話番号やホームページのURL、メールアドレス」を忘れず記載しましょう。
チラシに掲載するべき3要素

写真・画像・イラストなどの素材

テキストだけでなく画像を使用する場合、人物や商品の撮影が必要になることもあります。自社で撮影する場合は「ピントがぼやけていないか」や「背景に無駄なものが写り込んでいないか」といった点に注意しましょう。

また、自分で撮影せずともインターネットからダウンロードできるフリー画像を使用すればあらゆる種類の画像を無料で使え、表現の幅を広げられます。ただし、著作権への配慮を忘れないようにしましょう。画像やデザイン、文字のフォントに至るまですべての創造・創作物には著作権があります。

サイト上にはフリー素材と記載があっても商用利用が禁止されていたり、クレジット表記が必要だったりと制限されている場合もあります。そのため、ダウンロードしたサイトの規約をよく確認したうえで利用しましょう。

チラシをデザインする5つのコツ

チラシのデザインを構成する各要素について、次の5つについても意識することが大切です。

チラシをデザインする5つのコツ
  • 見やすい配色にする
  • 文字のフォントや大きさを調整する
  • ポイントを押さえた文章を考える
  • 素材を活用する
  • レイアウトを意識する

いずれも、読み手にストレスを感じさせず、必要な情報を的確に伝えるコツといえます。ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

見やすい配色にする

見やすい配色もチラシのデザインの質に大きく影響します。メインテーマとなる色を決め、メインの色と相性が良い色を中心に濃淡のコントラストを含めて、配色を考えます。

たとえば、背景色を濃色にした場合、文字色やその他の要素は可読性・視認性から考えて白色や薄い色を選ぶとインパクトのある仕上がりになるでしょう。一方、背景色を淡い色にしたい場合は文字色や要素を濃色で構成すると、浮き出るような印象を与えられます。

ただし、配色によるコントラストを意識するがあまり、色数を使い過ぎると伝えたい情報がぼやける可能性もあります。色の比率の目安としては、主に文字に使う基本色の「ベースカラー」を70%、見出しやボックス・強調させたい部分に用いる「メインカラー」を25%、さらに、注目を集めたい箇所に使う「アクセントカラー」を5%として、3色程度を目安に決めるとよいでしょう。
見やすい色の配色

文字のフォントや大きさを調整する

文字のフォントや大きさも重要な要素であり、チラシで伝えたい内容に沿ったものを選ぶ必要があります。たとえば、企業向けのチラシであればポップな字体を避け、硬めのゴシック体を使用するのがおすすめです。チラシ内に文字情報が多い場合は、読みやすい明朝体を選ぶのも良いでしょう。

一方、カジュアルな場面で使うチラシは堅くなりすぎないようにポップな字体の丸ゴシックをおすすめします。キャッチコピーなど目を引きたいテキストには、特殊フォントもあるフリーフォントの使用も検討してみてください。

書体には時代ごとに流行りがあり、流行りのフォントを選ぶとトレンドを意識した印象を与えられます。ただし、数年にわたって使用するチラシであれば、流行の変化によって数年後には違った印象になるケースもあるため注意が必要です。

文字のフォントや大きさを意識したチラシの例

ポイントを押さえた文章を考える

チラシにおいて、長い文章は最後まで読んでもらえない可能性もあります。特に、読み手がチラシに関心がない状態で読む場合は、文章量にかかわらず細かい情報までは見られないかもしれません。

そのため、不要な文字情報はできる限り削ぎ落とし、シンプルな表現を目指す必要があります。たとえば「どれぐらいお得なのか」や「いつまでお得に利用できるのか」といった点を伝えるには「○○%オフ」や「○月○日まで」といったように、メリットを享受できるタイミングや度合いを分かりやすく簡潔にアピールしましょう。

また、なるべく目立つ書体や装飾を使うことも同時に意識してみてください。文章だけでなく図やグラフ、写真、イラストなどを組み合わせて視覚的に理解しやすくするのもおすすめです。

素材を活用する

画像はチラシにおいても目立ちやすい要素です。そのため、大きな画像を載せる場合は画像選定にも細心の注意を払いましょう。

また、画像の数によってレイアウトを変えるのも、読み手に印象を残すテクニックの1つです。たとえば、画像を1枚しか使わない場合はチラシの中央に大きく掲載することで読み手にインパクトを与えやすくなります。一方で画像を複数使う場合は画像のサイズを揃えると見やすくなります。加えて、チラシ全体の色を同系色にすることで統一感が生まれ、読み手が読みやすいデザインになるでしょう。

使用する画像の解像度に関しては、原寸大で350dpi程度必要となります。素材サイトからダウンロードした画像を使用する際には、解像度が低くないかを確認して使用するようにしましょう。

レイアウトを意識する

チラシのデザインではレイアウトが重要な役割を果たします。レイアウトで意識すべきポイントとして、次の4つが挙げられます。

  • バランスを見て余白をつくる
  • 要素をまとめる
  • 体裁や位置を揃える
  • メリハリをつける

ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

バランスを見て余白をつくる

チラシのデザインでは、基本的に余白を大きめにとるのがポイントです。チラシを画像で埋め尽くしたり、テキストを書きすぎたりすると視認性を損なう可能性があるためです。

「文字と図の間」「文字と文字の間」「紙面の端」などのスペースはできるかぎり確保しましょう。情報は詰め込むよりも余裕を持って配置をしたほうが読みやすく、きれいな印象のチラシに仕上がります。

ただし、余白を大きく取りすぎるのも場合によってはチープな印象を与えかねません。ほどよいバランスで余白を空けるように意識しましょう。
綺麗な余白の取り方

見やすくなるよう要素をまとめる

情報のまとまりが分かりやすく見やすくなるように、要素をまとめることも大切です。関連する情報を結びつけて整理したレイアウトは、読み手にとって必要な内容が伝わりやすくなります。

意味や内容が似ている情報をまとめたり、紹介したい商品が複数になる場合はカテゴリーごとに区別しやすくしたりするとよいでしょう。
区別する際は「線や枠、図形で区切りを付ける」「色分けする」などといった方法があります。
また、情報を階層ごとに分けて記載するのもおすすめです。情報の概要を伝えるタイトルやキャッチコピーから、メインとなるテキスト・画像へと掘り下げ、最後に詳細情報へと流れるように配置してみてください。

人の目線の動きである「Z(横書き)」や「N(縦書き)」に沿ってレイアウトすると、より見やすいチラシになるでしょう。

「Z型(横書き)」「N型(縦書き)」のレイアウト

体裁や位置を揃える

体裁や位置を揃えるのは、情報の整理と同様の効果があります。感覚だけでレイアウトすると、統一感のない印象を読み手に与えかねません。そのため、体裁や位置はあらかじめルールを決めて配置することが重要です。たとえば「文頭揃え」「文末揃え」「中央揃え」などが挙げられます。

実際にデザインには写らないガイド線なども活用して、タイトルや文字の配置が線に沿っているかを確認すれば、正確に位置を揃えることができるでしょう。チラシ内の各要素を一定の基準に沿って整えれば、チラシ全体のバランスもとれます。

体裁や位置を揃えたチラシの例

メリハリをつける

見出しの部分や価格といった目立たせたい情報の文字は大きく、補足情報の文字は小さく、メリハリを作ると情報が伝わりやすくなります。また、見出しや価格など見る人に注目してもらいたい箇所は、視認性の高い赤や黄色を使用し、目立つようにすることも大切です。

チラシデザインのテンプレート


チラシを初めて作る場合は、デザイン制作サイトや印刷サービスを提供する企業のテンプレート利用もおすすめです。既存のテンプレートを使えば、文章や写真を入れ替えるだけで簡単に伝わりやすいデザインのチラシを作成できます。下記では、豊富なテンプレートからチラシのデザインを作成できるサイトを3つ紹介します。

graphic(グラフィック)

総合印刷会社の株式会社グラフィックのサービスであるスマプリ®デザインを使用することでチラシやフライヤーの作成が可能です。スマプリ®デザインでは、無料のテンプレート・デザインサンプルに写真や文字を入れるだけチラシの印刷データを作成することができ、作成したデータはそのまま印刷注文できます。

参考:チラシ・フライヤー作成の無料テンプレート・デザインサンプル – グラフィック
(2023年9月時点)

ADOBOAD(アソボアド)

ASOBOADでは、スタッフ募集やSALE実施中といったチラシデザインのテンプレートを無料で利用することができます。編集はPowerPointからで、テンプレートの文字やフォントデザインの変更が可能です。

1つ1つのテンプレートにおすすめの使用シーンやデザインの説明が記載されているため、どの場面で使用することがおすすめなのかをイメージしやすくなっているのも特徴的です。

参考:無料チラシ・POPデザインテンプレート | チラシ作成依頼・印刷・デザイン外注はASOBOAD
(2023年9月時点)

Canva(キャンバ)

Canvaはオーストラリア発のオンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。豊富なテンプレートから、選ぶことができるため、デザインの知識や経験がない方でも簡単にチラシを自作できます。iOS、Android、Windows、MacOSに対応しており、パソコンだけでなく、スマートフォンからもデザインを作成することが可能です。

また、有料プランに加入することで61万点以上のテンプレートや1億点以上の写真や動画の素材が使えるようになります。より自分好みのデザインを作成したい場合は有料プランを検討してみてはいかがでしょうか。

参考:テンプレート
(2023年9月時点)

まとめ

チラシのデザインは、伝えたい情報をわかりやすくまとめることが大切です。また、フォントや色選びから、余白のとり方や配置など、細かい部分を意識することが仕上がりに違いをもたらします。

今回ご紹介したチラシ制作の基礎やコツを参考に、自社商品やサービス、イベントの集客につながる効果的なチラシ制作を目指してみましょう。

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