ネット集客か実店舗集客かによって媒体を使い分けよう

自社の商品やサービスを購入してもらう為に集客をしていく中で、媒体を意識することも大事なポイントになることをご存知でしょうか。

例えば、ネットでの集客か実店舗での集客かによって媒体を使い分けることは基本的な使い分けの一つと言えるでしょう。

具体的にいうと、一般的にネット集客はプル型の広告でありこちらが準備したものを顧客に見つけてもらう仕組みとなります。対して実店舗集客はプッシュ型の広告であり、こちらから顧客に直接アピールすることが多いです。

そのため、ネット集客と実店舗集客では、集客の行い方が違います。

また、ネット集客と実店舗集客のメリット・デメリットは以下の通りです。

  メリット デメリット
ネット集客 ・細かなターゲット設定ができる

・全世界を対象に集客できる

・ネットを使わない人は集客できない

・専門知識が必要

実店舗集客 ・インターネットを使わない人にもアプローチできる

・店舗の近くを通るタイミングなどで集客できる

・大まかなターゲット設定しかできない

・効果が計測しにくい

どちらの集客方法にもメリット・デメリットはありますが、一番大切なことは自社のターゲットにあった集客を行うということです。ターゲットが少ない場所で集客を実施しても効果は見込めません。

逆に言えば、集客を行う前にはターゲットがどのような行動をしているかをしっかりとリサーチする必要があるのです。

ネット集客に活用できる7つの媒体

集客をするための媒体には様々な種類があります。ここでは特にネット集客に活用しやすい媒体について紹介します。主な媒体は、以下の7つです。

ネット集客に活用できる7つの媒体
  1. ホームページ
  2. オウンドメディア
  3. ブログ
  4. WEB広告(インターネット広告)
  5. SNS
  6. LINE公式アカウント
  7. メルマガ

ホームページ

ホームページは、インターネット集客の基本です。ホームページがあることで、自社の情報やサービスについて検索するユーザーの受け皿となります。今や、ほとんどの人が商品やサービスを利用する前にネットで検索するので、最優先で取り組むべき手法と言えます。ホームページがあることで、会社の信用性を高めることも可能です。

ホームページ制作にはデザイン料、サーバー代、ドメイン利用料などのコストがかかります。最近では無料で使えるおしゃれなデザインテンプレートや、ドメインも多くあるため、探してみましょう。

EC機能を持たせず、店舗の情報を発信するだけであれば、ブログで代用するのもおすすめです。ブログは基本的に無料で利用でき、デザインやコーディングなどの専門知識も必要ないため、個人経営など小規模のビジネスでも簡単に始めることができます。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社でメディアを作り、インターネットユーザーが抱える悩みに対して、解決する助けになるような情報を提供する手法です。一般的に、ネット記事でメディアを作るケースが多いですが、YouTubeのチャンネルなど、動画でオウンドメディアを構築する企業もいます。

オウンドメディアの構築で、Googleなどの検索エンジンから、価値のある情報を提供するサイトとみなされると、検索結果上で上位に表示されやすくなります。

検索して来訪するユーザーがその場で商品やサービスを購入するとは限りませんが、記事や動画内で、悩みの解決手段として商品を提示することで、その場で購入につなげることも可能です。その場で購入しなくとも、価値のある情報を提供し続けることで企業に親しみを持ってもらい、長期的に購入につなげていくのです。

ブログ

ブログは、個人での集客や費用をあまりかけられない中小企業などにおすすめの集客方法です。あらかじめデザインが決まっている場合もあるため、オウンドメディアのようにデザインやコーティングといった専門知識がなくても簡単に始めることができます。

記事の内容に一貫性を持たせて、独自の世界観を演出していくことで共感してくれる人がファンとなってくれるでしょう。ブログを経由して集客した人は、商品やサービスの内容を理解している分、成約率も高くなります。

WEB広告(インターネット広告)

WEB広告は、WEB上のさまざまな場所に掲載できる広告です。主に「リスティング広告」と「ディスプレイ広告」と呼ばれる広告があり、それぞれ表示される位置やターゲットへの訴求方法などが異なります。

リスティング広告

リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンで検索するキーワードに応じて表示する広告です。検索連動型広告とも呼ばれます。広告がクリックされると広告費用が発生する仕組みになっており、広告が表示されただけではお金はかかりません。

どのリスティング広告が上位に表示されるかは、リスティング広告を出稿する各社の入札価格(1クリック当たりいくらまで支払えるかという金額の設定)などによって決定します。お金を出しさえすれば手軽に検索結果の上部に表示させることができるので、幅広い企業が利用しています。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、WEBサイトやアプリ内にある広告掲載枠に表示される広告です。リスティング広告が検索結果に文字情報で表示されるのに対し、ディスプレイ広告では画像や動画なども活用してより視覚的に訴求できる点が強みです。

また、ユーザーの検索や求めている情報に関わらず表示できる広告のため、ニーズや問題に気づけていない潜在客や、一度自社サイトを訪れたことがあるなど興味関心があると思われるユーザーにアプローチすることが可能です。

クリックによって広告費が発生するクリック課金式と、表示回数によって課金されるインプレッション課金式などがあります。

SNS

FacebookやX(旧Twitter)、インスタグラムなどのSNSを利用し集客をする手法です。SNS集客のメリットは、以下の通りです。

ターゲットを絞り込める

企業が提供する商品に合ったSNSを利用すれば、そのターゲット層に商品をアピールすることができます。例えば、飲食店やアパレル系のショップであれば写真映えするインスタグラムとの相性が抜群です。

美味しそうな料理やおしゃれなアイテムの写真を載せれば、食に興味のあるユーザーにダイレクトに情報を発信することができ、来店促進に拍車がかかるでしょう。

低コストで情報を拡散できる

SNSは広告を配信しなければ、基本的に無料で情報を発信することができます。その情報を見て気に入ってくれたユーザーが拡散を行えば、直接つながりのないユーザーのフォロワーにまで情報を届けることが可能です。

長期的なファンを見込める

SNSで企業のイメージや世界観を発信することで、ユーザーに共感してもらえれば長期的なファンとなってくれます。ファンになってくれた方から情報が拡散されアカウントが成長していけば、「おしゃれな人から支持をされているブランド」「いつもおいしそうな料理を提供している店」などの企業イメージを醸成することができるでしょう。

まだまだSNS業界は伸びていく見込みのため、個人だけではなく企業側もSNS運用が欠かせないと言えるでしょう。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、企業のLINEアカウントをユーザーに友達登録してもらうことで情報を発信する集客方法です。LINEはコミュニケーションのインフラとして普及しており、全人口の約7割がインストールしているため、ターゲットの年代や性別を問わず、集客を行えるのが特徴です。また、メールマガジンは開かなくても、LINEの通知は見てしまうという人も多いため、開封率が高いのも魅力です。

参考:日本人口の約67%! LINEのユーザー数8,400万人がどれだけすごいか、身近なモノと比べてみた | Web担当者Forum

メルマガ

メルマガは、LINE公式アカウントと同様にユーザーに登録してもらうことで情報を発信する定番の集客方法です。非常に多くの企業が利用しており、集客の媒体としてはまだまだ根強い人気があります。

メルマガを配信する際には、「メール配信システム」というメルマガを一斉送付するツールを使うことがほとんどです。無料・有料のツールがあり、それぞれ1日に送付できる本数や、リッチなデザインにできるかどうかなどが異なります。

実店舗集客に効果のある7つの媒体

実店舗集客に効果のある媒体について紹介します。主な媒体は、以下7つです。

実店舗集客に効果のある7つの媒体
  1. チラシ
  2. 看板
  3. マス広告
  4. 展示会
  5. 訪問営業
  6. テレアポ
  7. 無料セミナー

チラシ

チラシには、折込チラシとポスト投函の2種類があります。折込チラシは新聞の中に折込むものであり、ポスト投函はその名の通りポストの中に投函するチラシです。新聞への折り込み代や制作費など、インターネット広告よりもコストがかかることが多いです。

折込チラシは、新聞を読むユーザー(比較的高齢者層が多い)に対して目に留まりやすいというメリットがあります。ポスト投函は、当然、新聞を取っていない消費者にアプローチできる点が強みです。

インターネット集客で折込チラシやポスト投函を検討する企業が減った今だからこそ、逆にチャンスである集客方法といえます。

看板

看板は、お店の前や近くに設置してお店の存在を知らせることで集客を行う方法です。

しかし、ただ看板を出せば良いのかと言えばそうではありません。

顧客を引き付けるデザインや置き場所が重要になります。

例えば、顧客が見えない所に看板を置いても意味がないため、進行方向に対して垂直の方向へ置き見えるようにしておくことが大切です。また、デザインに関しても、店のジャンルが一目で分かるようにしておきましょう。看板を活用することにより、多少立地が悪くても新規の顧客を呼び込むこともできます。

マス広告

マス広告は、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディアを使い集客を行う方法です。ある程度まとまったコストはかかりますが、一度に多くのユーザーへ情報を届けることができます。

インターネット広告が台頭してきた現在でも、まだまだマス広告の影響力は大きいといえます。

展示会

展示会は、自社サービスを実際に体験してもらうことで集客を行う方法になります。

展示会に来てくれた顧客に共感をしてもらえれば、短期間で集客することが可能であり成約率を高めることも可能です。

また、合同展示会に出店を行えば、様々な企業に自社製品をアピールすることができます。合同展示会は、来場者も多く新規の取引先を探す企業も多いため、販路を広げるチャンスが多くあります。

訪問営業

訪問営業は、顧客のところへ直接出向き集客を行う方法です。

顧客と直接会話をすることができるため、信頼感を与えることができ成約率を高めることができます。

一方、人件費や交通費が必要で、1日に訪問できる社数も限られるため、多くの顧客にアプローチしたい時にはやや不向きです。また、営業のスキルによって成約率が大きく左右されるため、成果が属人的になりやすい点も覚えておきましょう。

テレアポ

テレアポは、名簿リストにある番号に電話をかけ、集客を行います。

時間と労力を使うためかなり手間のかかる方法ですが、口頭で説明した方が魅力が伝えやすい商品やサービスを販売するときにおすすめです。

また、テレアポで反応が良かった顧客に対してのみ、アポイントを実施することで、対面営業の効率を高めることもできます。

テレアポは一定のトーク力が必要になるため、ある程度慣れている人を起用するか、トークスクリプト(話す内容のマニュアル)を準備するようにしましょう。

無料セミナー

無料セミナーは、無料で価値のある情報が聞けるというお得感を演出し集客を行います。

無料セミナーを聞いて興味を持った人に、営業をかけるやり方が主流です。

セミナーを開催すること自体は簡単ですが、そのセミナーにどれだけの人を集められるのかがポイントになります。そのため、SNSやメルマガなどで事前に告知をしておき、人数を集めてから無料セミナーへと誘導するのが効果的です。

集客を成功させる最大の秘訣はPDCAを回すこと

上記では、集客におススメの媒体を紹介してきましたが、その媒体を利用することにより必ず集客が成功するわけではありません。

むしろ1発で集客に成功するケースは少ないといえます。集客で成功するために大切なことは、PDCAを最大限に回すことです。PDCAとは、Plan(計画)・Do(実効)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字を取った言葉になります。

つまり、計画を立て実行し失敗した部分を改善し、また再計画を立て実行という流れをひたすら繰り返さなければいけません。PDCAを根気よく繰り返すことで、集客に強い仕組みが出来上がり成功することができるのです。

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