誰でも無料で手軽に情報を投稿できるTwitter。個人だけでなく、企業や個人事業主がビジネスで使うこともできるため、商品やサービスの情報を手軽に発信できます。
しかし、Twitterを利用した経験がない初心者の場合、「どうすればTwitterをうまく活用できるのだろう?」と疑問を持つかもしれません。そこで今回は、企業のマーケティング担当者や個人事業主がTwitterを始める際のステップや、Twitterを活用するために知っておくべきマナーなどについて詳しく説明します。
そもそもTwitterとは?
Twitterは、2020年時点で世界の1日のアクティブユーザー数が1億8700万人以上と、非常に多くの人に親しまれているSNSです。特に10代や20代といった若年層の利用が多く、手軽に世の中のトレンドをキャッチできることから、日本においても多くのユーザーに利用されています。
また、1回の投稿で記載できる文章が140文字と限られているのもTwitterの特徴です。シンプルな仕組みでありながらも、「いいね」や「リツイート」といった機能によって、幅広いユーザーに情報拡散できることから、FacebookやInstagramよりも拡散性が高いといわれています。
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初心者必見!Twitterを始めるための3ステップ
実際にTwitterを始める際は、次の3つのステップに沿って利用を始めます。
これらの流れを理解しておけば、Twitterをスムーズに始められます。以下では、Twitterを始めるためのステップについて詳しく説明します。
まずはTwitter公式アプリをインストール
Twitterをパソコンのブラウザ上で始めることもできますが、スマートフォンを利用することで時間や場所を限定することなく好みのタイミングで投稿や返信ができます。そのため、まずはスマートフォンでTwitter公式アプリをインストールするのがおすすめです。
インストールする場所は、iPhoneであれば「App store」、Androidの場合は「Google Play」です。それぞれ、「Twitter」とキーワードを入力することで、簡単にTwitter公式アプリを見つけられます。
アプリのインストールは無料でおこなえますが、データ通信量は自分自身で負担しなければなりません。ある程度の通信容量を消費するので、データ通信量に制限のない、安定した通信環境でインストールしましょう。
アカウントを作成する
Twitterアプリのインストールが完了し、アプリを起動すると、アカウント登録の画面が表示されます。すでに作成したアカウントを利用する場合は「作成済みのアカウントを使う」からログインしますが、Twitter初心者の場合は、名前(ビジネスなら社名・店名)や電話番号またはメールアドレス、Twitter用のパスワードを入力します。
パスワードを入力する際は、氏名や誕生日、電話番号など他者から推測されやすいものは避けましょう。ほかのSNSやWEBサイトなどで使っているパスワードも、セキュリティ上避けたほうが安全です。
上記の設定が終わると、連絡先の同期や興味のあるトピックの選択、位置情報の追加といった項目に移ります。個人でつながりたい場合は連絡先を同期しておくと便利ですが、ビジネス用のアカウントを作成するのであれば、必ずしも同期する必要はないでしょう。
アカウントを複数登録することもできる
ちなみに、Twitterでは個人アカウントとビジネス用のアカウントを同時に利用することが可能です。それぞれのTwitterアカウントを作成する必要はありますが、メニュー画面から「作成済みのアカウントを使う」を選択することで、1タップで簡単にアカウントを切り替えられるようになります。
アカウントのプロフィールを作成する
アカウントができたら、プロフィールを作成します。ユーザー名やプロフィール画像、アイコンなどは、企業名や店舗名が伝わりやすいものにしましょう。
これにより、ユーザーに公式アカウントであることを認識してもらいやすくなります。
また、プロフィール欄には企業のコンセプトや提供している商品やサービスが伝わりやすい文章を記載しておけば、自社や店舗について短時間で理解してもらえるでしょう。
Twitterの基本用語をマスターしておこう
ここまでは、Twitterを始めるためのステップについて説明しました。次は、実際にTwitterを使い始める際、知っておくべき基本用語を理解しておきましょう。Twitterの基本用語として、次の4つが挙げられます。
これらの用語の定義や活用方法を知っておけば、Twitter初心者でもうまく使い始められます。以下では、Twitterの基本用語や活用方法について詳しく説明します。
フォローとフォロワー
Twitterでは、興味を持ったアカウントをフォローすることで、そのアカウントの投稿を自分自身のアカウントで表示させられるようになっています。投稿が表示される画面のことを「タイムライン」といい、フォローしたアカウントの投稿内容が時系列で一覧表示されます。
また、一般ユーザーが企業や店舗のアカウントをフォローした場合、そのユーザーは企業や店舗にとっての「フォロワー」になります。フォロワーが増えるほど多くのユーザーに情報を届けられるようになるので、フォロワーを増やせるような施策を考えることが大切です。
ツイートとリツイート
SNSに新たな情報を掲載することを「投稿」と言いますが、Twitterではこのことを「ツイート」と呼びます。ツイートは日本語で「つぶやき」と意味しており、その名の通り日々感じたことを気軽に投稿している人が多いです。
企業においては、事業に関連性のあるツイートをすることで、ユーザーの興味を惹きやすくなると考えられます。どのような投稿をするかによって得られる反応が変わってくるので、事前に戦略を練ることが大切です。
また、ほかのユーザーの投稿を引用して自分の投稿としてツイートさせる「リツイート」機能をうまく使えば、他者の投稿を気軽に共有することができます。顧客のよい口コミや店舗を利用した感想などをリツイートすれば、ユーザーの声を拡散させられるので、うまく活用することで店舗のイメージアップや宣伝につながります。
ただしリツイートの頻度が多すぎるとフォロワーに不快に思われ、フォロー解除される可能性もあるため、適度な回数に留めるようにしましょう。
ハッシュタグ
ほかのユーザーのツイートを見ていると、「#」の後にテキストが記載されたものを見つけるかもしれません。これは「ハッシュタグ」と呼ばれるもので、文言を「タグ」として表示させられる特徴があります。
ハッシュタグで検索をすると、同じハッシュタグがつけられた投稿を一覧表示させることができます。例えば、化粧品を販売する企業であれば、「#コスメ」などのハッシュタグをつけて投稿すれば、コスメ好きな人に投稿を見てもらえる可能性が高まります。
企業の情報を拡散させたり、キャンペーンに活用させたり、幅広い使い方ができるのが魅力となっています。
ダイレクトメッセージ
不特定多数のユーザーにツイートやコメントが表示されるTwitterですが、「ダイレクトメッセージ」を活用すれば、特定のユーザー間でメッセージを送受信できます。
ダイレクトメール機能をオフにすることもできますが、顧客とダイレクトにコミュニケーションを取ることを重視したい場合はダイレクトメッセージ機能を有効にしておくのがおすすめです。
また、特定のユーザーからのみダイレクトメッセージを受け取れるようにしたい場合は、機能をオフにした状態でそのユーザーをフォローすることで可能になります。ダイレクトメッセージをうまく活用すれば、顧客のフォローアップや販売促進などに活用できます。
Twitterの基本的な使い方を知っておこう
Twitterの基本用語が理解できたら、次はTwitterの使い方を知っておきましょう。
興味のあるユーザーをフォローする
Twitterを利用する際は、まず興味のあるユーザーをフォローしてみましょう。企業用のアカウントの場合、一方的な情報発信がメインになるケースも多いですが、時代の変化や顧客のニーズ変化にうまく対応するためにも、有益な情報は積極的に手に入れられるようにしておきたいものです。
フォローしたことは相手のユーザーに伝わるので、場合によっては新たなコミュニケーションやビジネスチャンスがうまれることも期待できます。
気に入ったツイートに「いいね」をする
ユーザーをフォローすると、タイムラインにさまざまなツイートが表示されるようになります。
ツイートに対して「いいね」ボタンを押せば、ツイートに興味や関心を持ったことを伝えることができるだけでなく、後から「いいね」をしたツイートをまとめて見返すことも可能です。企業の商品やサービスを利用してくれたユーザーに、ツイートを見たことを気軽に伝えられるのもよいところです。
広めたい投稿をリツイートする
「いいね」をするだけでなく、よい口コミや役立つ情報など、ほかのユーザーに広めたいツイートがあれば、先述した「リツイート」ボタンを押すことで企業の投稿としてフォロワーに情報を拡散させることができます。
その投稿を見たフォロワーがさらにリツイートしてくれれば、情報が爆発的に拡散する可能性があるので、うまくいけば企業の認知度を大幅にアップさせられるかもしれません。
ツイートしてみる
これまで紹介した利用方法は、ツイートを読んだりボタンをタップして反応するだけの使い方でした。それらに加えて、実際に企業側からツイートも加えれば、企業の魅力をしっかりユーザーに伝えられるようになります。
初心者の場合、「どのようなツイートをすればよいか分からない」と悩むかもしれません。そのようなときは、競合やうまく情報発信しているユーザーの投稿を参考にしてみるとよいでしょう。
リプライにコメントをしてコミュニケーションをとる
フォロワーが増えると、企業のツイートにコメント(リブライ)するユーザーが出てくるでしょう。
リプライに対して適切にコメントを返せば、ユーザーとダイレクトにコミュニケーションをとることで企業の魅力をさらに深く知ってもらえるようになると期待できます。信頼関係を深められれば、継続的に企業が提供する商品サービスを利用してもらえるようになるでしょう。
Twitter初心者がやりがちなマナー違反
時間や場所に縛られることなく気軽にツイートできるTwitterですが、使い方を誤ると炎上するリスクが高まるので注意が必要です。
以下では、Twitterで初心者がやりがちなマナー違反の代表例を紹介します。
真偽を確かめないで情報を拡散する
インターネット上には様々な情報があふれかえっていますが、中にはフェイクニュースのように事実と異なる情報が混ざっていることがあります。
そのような情報の真偽を確かめずにリツイートするなど、フォロワーに誤った情報を拡散してしまうと、企業の信用を損ねてしまいかねないので注意が必要です。
トラブルになりうるツイートをしてしまう
ツイートによっては、ユーザーに不快感を与えてしまうかもしれません。悪気なくツイートしたとしても、一度炎上してしまうと収集がつかなくなってしまい、事業運営に影響を及ぼす場合もあります。
Twitterには気軽に投稿できるというメリットがありますが、不特定多数のユーザーに情報が拡散することを想定したうえでツイートすることが大切です。
まとめ
ここでは、初心者がTwitterを始める際の手順や基本的なTwitter用語、注意すべきマナー違反の具体例について説明しました。
Twitterは、うまく活用することで多くのユーザーに企業の魅力を発信することができるため、注意点を理解したうえで正しく利用できるようにしておきましょう。
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