店舗の売上を高めるために、飲食店ではさまざまな企画が実施されています。

しかし、企画によってはありきたりになってしまい、「顧客に興味を持ってもらえなかった」という結果になることもあるでしょう。

話題性のある企画を考えて集客や売上アップにつなげるためには、他店があまり実施していないおもしろい企画を考えることも大切です。

そこで今回は、飲食店が企画を考える重要性や手順、売上アップにつながるおもしろ企画の具体例について説明します。

飲食店が企画を考える重要性とは?

そもそも、飲食店が企画を考えることはなぜ重要なのでしょうか。その理由として、「いかに多くの顧客に来店してもらうか」また、「店内で過ごす時間をどれだけ充実したものにできるか」が売上に直結していることが挙げられます。

顧客数が増えればそれだけ売上アップにつながり、顧客に充実した時間を提供できればリピーターを増やすことにもなるでしょう。顧客に関心を持ってもらえる企画を実施すれば、店舗の認知度を高めるとともに顧客によりよい体験をしてもらえるため、事業を成長させやすくなるのです。

飲食店が企画を実施する際の手順

飲食店が企画を実施する際は、次の手順に基づいて計画を進めましょう。

もちろん、店舗の方針によって計画の進め方は異なりますが、基本的な手順を知っておけば集客数や売上の向上につながる企画を実施しやすくなります。以下では、 飲食店が企画を実施する際の手順について詳しく説明します。

どのような企画を実施するか考える

飲食店が企画を実施する際は、まずどのような企画を実施するか考えるところから始めます。この段階で立案した企画によって得られる成果が大きく変わるので、店舗の目的に応じて適切なものを考えられるようにしておきましょう。

企画のアイデアを出す際は、次のポイントを意識することが大切です。

  • 事業と関連性があるか
  • 独自性があるか
  • リピーター獲得につながるか

これらのポイントに基づいてアイデアを出せば、実施すべき企画を決めやすくなるでしょう。

企画を周知する方法を考える

実施する企画が決まったら、次は企画を周知する方法を考えていきます。なるべく幅広く企画を周知することで、多くの顧客に来店してもらうことにつながるので、適切な方法でアピールすることが大切です。

具体例として、ホームページやブログ、SNSで企画をアピールする方法が挙げられます。ホームページやブログは情報を詳しく記載できるので、企画について理解してもらいやすいのがメリットです。

SNSに投稿すれば、店舗のファンだけでなく、利用したことのないユーザーにまで情報を届けられます。SNSからホームページやブログにアクセスできる導線を設けておけば、インターネットで情報収集する顧客に幅広く認知してもらえるでしょう。

チラシやDMなど、オフラインの情報発信を活用すれば、インターネットをあまり利用しない顧客層に企画の情報を伝えることができます。アピールしたい顧客層によって選ぶべき情報発信方法が変わるので、ターゲットをある程度絞っておくのがおすすめです。

実施した企画の評価をする

企画の立案や情報の周知をしたら、実際に企画を実行します。企画によって飲食店が求める成果を出せればよいのですが、思ったような効果を感じられないケースもあるでしょう。

その場合、すぐに企画を中止するのではなく、「どこに問題があったのか」「どうすればもっと効果を出せるか」を考えることが大切です。たとえば、ホームページを見て来店した顧客よりもチラシを見て来店した顧客のほうが多ければ、チラシでの情報発信に力を入れていくといった改善策が考えられます。

「改善点を見つけては企画を改善させる」というサイクルを繰り返すことで、集客数や売上の向上につなげることができるでしょう。

飲食店の売上アップにつながるおもしろ企画を紹介

ここまでは、飲食店が企画を実施する際の手順について説明しました。手順が分かれば、実際に飲食店がおこなう企画を考えて計画を進めていきます。

しかし、「おもしろい企画が思い浮かばない」と悩む人は多いかもしれません。

ここでは、飲食店の企画アイデアの例を8個紹介します。定番の企画から、最近流行しつつある手法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • 期間限定メニューを開発する
  • 出前や出張で店舗をアピールする
  • コラボ企画をおこなう
  • 季節の行事にあわせた企画をする
  • ハッシュタグキャンペーンをおこなう
  • 常連客限定のイベントを企画する
  • 思い切った割引をする
  • 「〇〇し放題」系の企画を実施する

期間限定メニューを開発する

「ハンバーグならこの店舗」のように、いわゆる「キラーメニュー」のようなものがあれば、企画を考えなくてもある程度の集客ができるかもしれません。しかし、競合の多い飲食業界では、キラーメニューを持つのは簡単ではないでしょう。

そのような場合、「春季限定メニュー」や「秋季限定メニュー」のように、期間限定メニューを開発するのがおすすめです。一定期間しか味わえないという制限をあえて設けることで、「一度味わっておきたい」という意識を持ってもらえます。

出前や出張で店舗をアピールする

出前や出張のように、店舗を離れて料理やサービスを提供すると、より幅広い人々に飲食店のことをアピールできるようになります。飲食店が提供する料理やドリンクに魅力を感じてもらえれば、実店舗に足を運んでくれる顧客を増やすことが可能です。

具体例として、地方の百貨店が開催するイベントへの出店や、近隣住宅への宅配サービスなどが挙げられます。イベントへの出店は出張料や出店費用などがかかりますが、飲食店の認知度アップを期待できるのがメリットです。

また、出前に力を入れれば、リモートワークの普及などによって自宅で食事を済ませたい人のニーズを満たしつつ、飲食店の魅力も伝えられます。ただし、企画によっては衛生面でのリスクが高まったり経費が増えたりするので、店舗に残る利益を考えながら実践するのも大切です。

コラボ企画をおこなう

アパレルメーカーとファッション雑誌がコラボレーションして新商品を開発するなど、企業同士がコラボレーションして企画を実施するケースはたくさんあります。

飲食店においても、ほかの企業などとコラボレーションすることで認知度を高めて集客につなげることが可能です。

具体例として、「近隣商店街で購入したレシートを見せれば、会計金額から〇%割引」や「有名アーティストのディナーライブを開催」といったことが挙げられます。

話題性やお得感の高い企画であるほど多くの集客が期待できるので、企業の担当者同士で入念に打ち合わせすることが大切です。

季節の行事にあわせた企画をする

企画は、年間を通して実施していると「常に実施しているものだ」と認識されて、かえって集客数を下げてしまう場合があります。そのため、季節の行事にあわせて企画を打ち出すなど、顧客を飽きさせない工夫をすることも重要です。

たとえば、「3月は送別会プラン」「4月は歓迎会プラン」のように、季節ごとに打ち出す企画を変えていくことが考えられます。企画の種類が増えるほど広告宣伝やメニューの切り替えなどの手間が増えますが、年単位で実施する企画であれば、回数を重ねるごとにスムーズに実践できるようになるでしょう。

時間帯を限定したキャンペーンを企画する

一定期間ごとに考えられがちな企画ですが、時間帯を限定してキャンペーンを企画する手法で売上をアップさせることも可能です。

たとえば、ランチタイムとディナータイムの間の時間帯に売上が極端に下がっている場合、「平日14~17時で限定メニューを提供」といった企画を実施すると、その時間帯の集客数や売上を上げやすくなるでしょう。ランチタイムやディナータイムで味わえない食材を利用するなど、特別感を高く感じられるメニューであるほど、話題性を高められます。

ハッシュタグキャンペーンをおこなう

近年は、インターネットやスマートフォンが幅広く普及していることから、SNSを使った企画を打ち出すことで売上アップが狙えるようになっています。

たとえば、「特定のハッシュタグを付けてSNSに投稿したらドリンク1杯無料」のような、「ハッシュタグキャンペーン」を開催することが挙げられます。

ハッシュタグとは、SNS上で「#」に続けて特定のキーワードを記載することで、タグとして機能させるものです。ハッシュタグを入れて投稿すれば、そのハッシュタグが付いた投稿に絞って画面に一覧表示させることができます。

ハッシュタグが広まれば、SNS上で「おすすめ投稿」として表示されやすくなるので、飲食店の情報を幅広く認知してもらえるかもしれません。

常連客限定のイベントを企画する

新規顧客を多く集める企画はたくさんありますが、常連客に向けた企画を実施してリピーターを増やすことも大切です。

具体例として、「〇〇ランクのポイントカードを持ったお客様限定!新メニュー試食会のご案内」といった企画が挙げられます。新規顧客が参加できないイベントを企画することで特別感を感じてもらえるため、より飲食店への愛着が強まるでしょう。

また、新メニューを味わった感想を常連客からダイレクトに聴けるので、味付けや盛り付けの改善といった品質の向上にもつなげられます。企画を通してよりよいサービス提供につなげられれば、さらに売上を伸ばせるでしょう。

思い切った割引をする

提供しているメニューから割引すれば、短期間で店舗の認知度を高めたり集客数を増やしたりすることが可能です。通常よりもお得感を感じられるほど高い効果が期待できるので、店舗に残る利益を考えながら企画を考えましょう。

また、ただの割引では話題性を高めにくいので、「ドリンク全品無料」や「サイドメニュー全品半額」といった思い切った割引をするのもおすすめです。情報が広く拡散すれば、より多くの顧客に足を運んでもらえるでしょう。

ただし、条件や期限を設けておかなければ、利益が残らないだけでなく企画が終了した途端に顧客が離れてしまうかもしれないので注意が必要です。

値下げ競争だけで生き残り続けるのは難しいので「話題性を高めるため」のように目的をはっきりさせたうえで実施しましょう。

「〇〇し放題」系の企画を実施する

「〇〇し放題」系の企画は、一定の料金で顧客が満足いくまでサービスを受けられるものです。たとえば、「〇分間〇円で食べ放題」や「〇円以上の注文でドリンク飲み放題」といった企画が考えられます。料金の割引をすることなくお得感を感じてもらえるので、売上が向上するだけでなく店舗に残る利益を増やしやすくなります。

ただし、どれだけ店舗の利益が残るかは、企画の内容によって変わるので注意が必要です。制限時間をどれくらいにするか、食べ放題で注文できる商品をどれにするか、どのような顧客を企画の対象にするかといった条件をあらかじめ考えておきましょう。

まとめ

ここでは、なぜ飲食店が企画を考えることが重要なのか、企画を考える手順や売上アップにつながる企画の例について説明しました。

成果の出る企画を考えるためには、企画の種類だけでなくどのような条件を設定するかも大切です。ここで説明した内容を参考にして、店舗の目標達成につながる企画を実践できるようにしておきましょう。

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