大漁旗の意味と今の使われ方とは?

大漁旗の意味と今の使われ方とは?

大漁旗とは、漁船が帰港の際に大漁を知らせるために掲げられた旗のことです。元々、漁業関係者の間で使われていた旗ですが、現在では出産・退職・結婚など人生の節目に、お祝いの意味を込めて友人や知人にプレゼントとしても使われています。
この記事では大漁旗が、現在の使われ方になった背景や用途ごとに使われることが多いイラストをご紹介します。

大漁旗は、大漁の時に陸にいる家族や関係者に伝えるために、漁船の船首や船尾に掲げられている旗のことです。元来、旗や幟には神霊を招き寄せるために掲げる意味があったため、大漁旗には伝達の目的だけでなく、神を招いて大漁を喜ぶという意味も込められていると言われています。
このような由来から、現在ではお祝い事の象徴として漁村の正月に門松と共に大漁旗を掲げたり、お祝いの場で大漁旗を贈ったりします。

祝いや喜びを表す大漁旗には、基本的にめでたいものや縁起の良いものが描かれます。大漁旗のデザインには鶴亀・朝日・宝船・波・鯛・鰹・七福神・松竹梅・富士山・鷹などが使われ、最近では虎などをのせることもあります。
元々縁起のいいものが描かれていた大漁旗ですが、大漁旗を作る目的によって様々なイラストや写真を使うこともあります。例えば、釣り好きの友人の結婚式に、友人の好きな魚を描いた大漁旗を贈呈したり、小さなお子さんの誕生日には本人の名前と顔写真を印刷したものを作ったりと、後から見返しても思い出として残せるように工夫されたデザインで作成することもあります。

現在大漁旗は、漁業関係だけでなく一般の人にも使われています。大漁や安全、幸せや祝福など願いを込めた贈りものや大胆なデザインを活かして場を盛り上げる装飾・応援用途が多いです。

紹介する中で使われることが多いのは、大漁旗の名の通り漁業を行う漁船に掲げている旗です。新しい船の進水式に、安全祈願や大漁の願いを込めて友人や関係者がお祝いとしてプレゼントされます。デザインは大漁を願って、鯛や鰹などの魚を中心に波や朝日と共に描かれたものや船の名前を大きく入れたものが多いです。

大漁旗は出産、結婚式、退職、誕生日など人生の節目を祝うためにプレゼントとして送られます。デザインには基本的にはめでたいと言われている鶴亀や朝日などを中心です。
出産の贈りものの場合は、朝日などめでたい象徴を背景に子供の名前と共に生まれた日時をのせたデザインなどが使われます。また、祝結婚や祝退職などお祝いしたい内容を文字として大きく配置し、送られる側の名前を添えている大漁旗もよく見られます。その他にも、友人の好きな魚を描くなど、送られる側の好きなものを使うことでお祝いの気持ちを伝える大漁旗もあります。

富士山など目立つデザインが使われておりプレーしている選手から見やすいため、スポーツの応援旗にも大漁旗が使われることがあります。毎回試合会場に掲げたり、試合に勝利したときの記念として贈ったりすることもあります。ラグビーやマラソン、野球の応援で使われることが多いです。特に野球では手旗サイズで大漁旗のデザインが使われたグッズなども販売されています。

海鮮居酒屋などで店内や地元の海産物や加工品が販売されるイベントでも雰囲気づくりのために大漁旗が掲げられています。それぞれ華やかな背景に店舗の名前や漁船の名前が記載されたデザインの旗が使われることが多いです。

大漁旗は昔ながらの綿生地を用いて作成される場合や、写真をプリントできるポリエステルの生地を用いる場合があります。
漁船に取り付ける場合は、太陽光、潮風で傷みやすい環境のため、耐久性の高い生地を選ぶことをおすすめします。
誕生日や結婚式の贈り物など屋内で飾る用での大漁旗には漁船で使うものほどの耐久力は必要ではありません。そのため、写真やイラストの発色が良く印刷でき、持ち運びに便利なトロマットなど、ポリエステル生地がおすすめです。

大漁旗は、漁業だけでなくお祝い事にも使われています。鯛や朝日などめでたいものがデザインとして使用されるため、縁起がよく目をひきやすい旗です。