タペストリーの棒を手作りする方法

手ぬぐいや風呂敷など気に入った生地や、オリジナルの柄を印刷した布などを飾るためのタペストリーの棒は自作できます。100円ショップやホームセンターなどで購入した材料や道具を使えば、500円前後で作成可能です。
この記事では、タペストリーを飾るための棒の作り方を紹介します。
タペストリーを飾るための棒の種類
タペストリーを飾るための棒は、タペストリーの固定方法によって4種類あります。特にマグネットやクリップを使って固定するタペストリーの棒は、タペストリーの取り外しが簡単でよく使われます。
種類 | 固定方法 |
マグネットタイプ | 磁石がついた棒の間にポスターや手ぬぐいなどをはさんで固定する |
クリップタイプ | クリップのように開閉するバーを開けてタペストリーを挟みいれ固定する |
スライドタイプ | 切れ込みが入った棒にタペストリーの生地を挟み込んでから、棒の両端をキャップで留めて固定する |
紐タイプ | 棒でタペストリーを挟み込んでから、棒の両端を紐でくくり留める |
タペストリーの棒を自作する際の長さの目安
市販されている家庭用のタペストリーの棒のサイズは、長さ20cm~140cm程度です。市販品の場合は、装着するタペストリーのサイズとほぼ同じ長さ、または3cm~10cm程度、長さに余裕のある商品が販売されています。
タペストリーの棒を手作りする場合は、棒の両端に紐をくくりつけるためのスペースとして3cm〜10cm程度余裕が必要です。
A版サイズのタペストリーの棒の長さの目安
タペストリーのサイズ(ヨコ×タテ) | 棒の長さ目安 | |
A5 | 148mm×21mm | 20cm |
A4 | 210mm×297mm | 25cm〜30cm |
A3 | 297mm×420mm | 35cm〜40cm |
A2 | 420mm×594mm | 45cm〜50cm |
A1 | 594mm×841mm | 65cm〜70cm |
A0 | 841mm×1189mm | 90cm〜100cm |
※棒の長さはタペストリーを縦長に飾ることを想定した目安です。
B版サイズのタペストリーの棒の長さ目安
タペストリーのサイズ(ヨコ×タテ) | 棒の長さ目安 | |
B5 | 182mm×257mm | 20cm〜30cm |
B4 | 257mm×364mm | 30cm〜35cm |
B3 | 364mm×515mm | 39cm〜45cm |
B2 | 515mm×728mm | 55cm〜60cm |
B1 | 728mm×1030mm | 75cm〜80cm |
B0 | 1030mm×1456mm | 110cm〜120cm |
※棒の長さはタペストリーを縦長に飾ることを想定した目安です。
タペストリーの棒の作り方
タペストリーの棒は、100円ショップなどで購入した材料や道具を使用して自作可能です。タペストリーの棒の色を変えるなど見た目を工夫したい場合は、マグネットタイプを自作するとアレンジしやすいです。
なるべく短時間で簡単にタペストリーの棒を自作したい場合は、棒に紐をくくるものがよいでしょう。
なお、木材を流木のようなテイストにするなど、木材の種類を変えるとタペストリーの棒の雰囲気を変えることができます。天然流木は、ホームセンターやオンラインショップなどで300円~2000円前後で購入可能です。
マグネットシールを使ったタペストリーの棒
マグネットシールを使ったタペストリーの棒を作る場合は、マグネットシールの厚みがあるものを選ぶ必要があります。マグネットシールの厚みが薄いと磁力が弱く、タペストリーをはさめないことがあるためです。
実際に厚み0.4mmと1.2mmのマグネットシールを比べてみると、はさめる厚みの目安は、厚み0.4mmのマグネットシールではコピー用紙2枚、厚み1.2mmのマグネットシールではコピー用紙10枚まででした。
【必要な材料(A4サイズ縦型のタペストリーの場合)】

- ・木材(幅10mm〜20mm前後、厚さ2〜5mm程度)
- ・マグネットテープ(厚み1.2mm、幅は木材に合わせたもの)
- ・紐(長さの目安:タペストリーの棒の長さ×1.5〜2倍)
【必要な道具】
- ・はさみ
- ・ものさし
- ・のこぎり
- ・サンドペーパー
【タペストリーの棒に色を付けたい場合必要な材料と道具】
- ・カラーニス
- ・はけ
- ・ペン
※販売されている木材をカットや色付けをしないでそのまま使う場合は、のこぎりやサンドペーパー、色付け用の材料は不要です。
マグネットシールを使ったタペストリーの棒を作る手順
1.材料をカットする
木材とマグネットテープをタペストリーの大きさに合わせてカットします。木材は、タペストリーの横幅よりも3cm〜10cm程度長さに余裕を持ち、のこぎりでカットしてください。マグネットテープは木材の両端1cm程度は避けて貼るため、木材の長さよりも2cm短くしたサイズにカットしましょう。
木材の切り口にできるささくれは、サンドペーパーを使って、やすりがけをすると滑らかになります。なお、木材は事前にホームセンターの無料カットコーナーで好きな長さに切っておくと手間が少ないです。
2.木材に色を塗る
タペストリーの棒の色を変えたい場合は、棒の表側になる面にカラーニスで色を塗りましょう。カラーニスは複数の色があるため、部屋やタペストリーの雰囲気に合わせて選択してください。
カラーニスは、別売りのはけを使用して塗るタイプのほか、マニュキュアのような筆と一体型のタイプも販売されています。
3.木材にマグネットテープをつける

接着面の強度が心配な場合は、接着剤などを使用して補強しマグネットテープを木材に貼り付けましょう。
4.紐をつける

切り込みの部分に紐を入れ込んでから、両端の紐を結び、棒と紐を固定します。
5.タペストリーに棒をつけて飾る

丸棒と紐だけを使ったタペストリーの棒
タペストリーが手ぬぐいなどの軽い布で縫製やホッチキス等での固定が可能な場合は、棒に紐をつけるだけでタペストリーを飾れます。
【 必要な材料(A4サイズの場合)】
- ・木製の丸棒25cm程度2本
- ・紐
丸棒と紐だけを使ったタペストリーの棒を作る手順
1.棒にタペストリーを固定する


タペストリーを裏返し、タペストリーの上端を棒に巻くように折り曲げ、ホッチキスで両端と中央の3箇所を固定します。タペストリーの下端も同じように固定します。タペストリーの折り返し幅が長いと折り返し部分が垂れてしまうため最小限の長さでとめるとよいでしょう。
固定方法は、縫製や手芸用接着剤、アイロンの熱で接着できるシートなどの使用でも構いません。
2.棒に紐をくくりつける
