ターポリン幕の用途や種類

ビニール素材のターポリンを使った幕は、屋外で使用する横断幕や懸垂幕などによく使われます。ターポリンは布などを塩化ビニールシートや塩化ビニール樹脂でコーティングした素材で、布素材よりも丈夫で防汚性・防水性に優れています。
ターポリン幕の用途
ターポリンを使った横断幕や懸垂幕は屋外常設展示でも1年以上使用可能です。そのため、ターポリンは屋内外を問わず、耐久性の必要で長期間使う用途の幕に向いています。
<ターポリンの主な幕としての用途>- 屋外のスポーツ会場や学校のフェンス、壁面等に設置する応援幕
- イベントステージやブースの看板・横幕・天幕
- 工事現場の足場に設置する「安全第一」や企業名等の足場幕
- 店舗の入り口やガラス張り部分に設置する店頭幕・日よけ幕
- ビルなどの壁に垂らすセール告知等の懸垂幕・横断幕
また、ターポリンを使った幕を工事現場で使う場合は、ターポリンをJIS規格(JIS A
8952)により1類と2類に分類して使用しています。1類と2類の違いは、引張強さや耐貫通性などの性能です。落下物などによる被害や火災発生防止を目的に、工事現場の状況によって使用するターポリンが使い分けます。
※のぼりキングでは2類ターポリンを取り扱っています。
ターポリン幕の注意点
ターポリンは布素材に比べると重く、折りたたむと塗料が剥がれることもあるため、布生地の幕と比較して、持ち運びには向かないという欠点もあります。
そのため、ターポリンを使った幕はイベントなどで1回のみ使用する用途や手作りの幕を作る用途に、あまり向いていません。使用期間が短いなど耐久性があまり必要ない幕を作りたい場合は、ターポリンよりもトロマットなどのポリエステル布素材のほうが向いていることもあります。
ターポリン幕の生地の種類
ターポリン生地の種類としては、通常のターポリンのほか、グロスターポリン、メッシュターポリン、遮光ターポリンがあります。設置場所やデザインへのこだわりでターポリン生地を使い分けます。
例えば、光沢のある色にこだわりたい場合はグロスターポリン、風が強い場所で設置する場合はメッシュターポリン、表と裏で文字やデザイン変更や日よけとして使いたい場合には、
裏面が透けない遮光ターポリンを選ぶなどすると良いでしょう。
重さ | 価格(※) | 特徴 | |
ターポリン | 約380g/m2 | 4,855円 | マットで鮮やかな発色印刷できる一般的なターポリン 屋内外の掲示物、応援幕向き |
グロスターポリン | 約500g/m2 | 4,855円 | グロス加工され、適度な光沢があり視認性に優れる 写真がきれいに見えるため装飾幕や応援幕向き |
メッシュターポリン | 約270g/m2 | 4,855円 | メッシュ状に穴が空き、風を通し風圧で破損しにくい 高所や強風の吹く場所で使う足場幕・養生幕向き |
遮光ターポリン | 約540g/m2 | 13,200円 | 2枚のターポリンの間に遮光材を挟んだもの 両面印刷が可能、窓に設置する日よけ幕や店頭幕向き |
※価格はのぼりキングで扱う最小サイズ(縦60cmまで、横120cmまで)の場合。すべて税込、防炎加工、ハトメ加工、縫製加工済み。日本防炎協会認定防炎シールは別途1枚あたり+88円
ターポリン幕に可能な加工
ターポリンを使った幕は、利便性や強度をアップするための加工が可能です。
加工内容 | |
ハトメ加工 |
ターポリン幕の周囲にリング(ハトメ)を配して、ロープ等で吊り下げたり縛ったりできるようにする加工。 ハトメをつけることで、吊り下げたときの圧力を分散し、穴の周囲からの破れを防ぐことができる。 |
四辺ロープ縫込み加工 |
ターポリン幕の四辺にロープを縫い込み、幕の周囲を補強する加工。 ロープを縫い込まないときよりも強度が上がるため、風の強い場所や高所など破損しやすい状況向きの加工。 |
上下棒袋縫い加工 |
ターポリン幕の上下に棒を通せる部分を作る加工。 棒を通すことにより、重みで幕がピンと張るため、しっかりと幕を展示ができる。 |
上下棒袋ウェルダー加工 |
タペストリーなどに用いられる素材同士を熱圧着する加工方法。 縫製と異なり、縫い目がないため、デザインや生地の防水性を損なわない加工。 |
※ご注文フォームにて"ターポリン生地"をお選びください