かっこいい旗をデザインする方法とは?
イベントや学級会、店舗前の宣伝で使うオリジナルデザインのかっこいい旗を作るには、価格や納期、デザインの納品方法を把握することが必要です。一般的な学級旗のサイズ(幅1,500mm×高さ1,000mm)であれば5,000円前後から、のぼり旗のサイズ(幅600mm×高さ1,800mm)であれば1,200円前後で作成できます。デザイン入稿から納品までは4~15営業日程度かかるので、デザインのイメージを固める期間も合わせて、遅くとも1ヶ月前には準備にとりかかると良いでしょう。
かっこいい旗を作る方法は、「既成デザインの旗を購入する方法」「自分でデザインしたデータを入稿する方法」「データ制作を依頼する方法」「無地の布に手書きする」などがあります。この中で最もおすすめなのは、デザインのラフを作成してデータ制作を依頼する方法です。データ制作費用として旗の印刷代以外に5,500円~かかりますが、手書きしたラフやwordで作成したデータを送付することでデータを作成してもらえるので、かっこいい旗を作る上で重要なオリジナリティと利便性が極めて高いためです。
本記事では、データ制作の依頼をするまでのデザインのイメージをつくるうえで重要なことや必要な工程をお伝えします。
かっこいい旗をデザインするために必要なこと
かっこいい旗をつくる目的は主に2つあります。1つ目は、学級旗などを使ったスポーツ応援で、チームの意思を表現して一体感を出すことです。もう1つは、のぼり旗などで店舗の雰囲気を演出することです。この目的を達成するためのデザインでは、見た目よりもコンセプトが重要です。
コンセプトを具体的に決める上では、関わる人の納得感が大切です。フレーズや絵の候補を持ち寄って、デザインの基礎作りから話し合うと良いでしょう。
最終的には、決めた素材をもとにデータ制作を依頼して作成してもらうのがゴールとなります。デザイナーにも意図を的確に伝えられるよう、旗に盛り込む文字情報とビジュアルのイメージを決め、ラフ画に落とし込んだうえで、旗全体として伝えたいメッセージを明確にしておくと良いでしょう。
\デザインの参考にどうぞ/
余裕をもって旗を作ることができるスケジュール
余裕をもってかっこいい旗を作るには、旗を使用する日から1~2ヶ月前にはデザインを考えることが必要です。オリジナルデザインの旗を業者に依頼して作る場合、業者にもよりますが、入稿してから納品までにかかる期間は4営業日~15営業日です。納品日から逆算して遅くとも1ヶ月前にはデザイン構想を始める必要があります。
また、完全にオリジナルのデザインを入稿するのが難しい場合は、手書きデータを送付してデータ制作をお願いすることもできます。ただし、見積もりから出荷までに最短でも2週間かかるので、2ヶ月前にはデザイン構想を始めるなどスケジュールに余裕を持つと良いでしょう。
かっこいい旗をデザインする上で抑えるべきポイント
かっこいい旗を作るために決めるべきデザインの要素は「文字(フォント)」「配色」「写真やイラストなどのビジュアル」の主に3つです。
文字については、フォントの種類や大きさ、どんなフレーズにするかといったことを考えると、デザインを組み立てやすくなります。フォントは、使うフォントの種類によって文字から伝わる直感的なイメージに関与するので特に重要な要素です。たとえば、明朝体は大人っぽさやまじめな印象を、ゴシック体なら子供っぽさやポップさ、親しみやすい印象を与えます。出したいイメージから逆算して使用するフォントを決めると良いでしょう。
また、配色に関しても各色が持つイメージを利用できます。鮮やかで冴えた色であるビビッドカラーをポイントで使うと、インパクトがありかっこいいデザインを作りやすいです。ビビッドカラーとは、赤・黄・緑・青などの原色やショッキングピンクなど彩度の高い色を指します。
色 | 色の持つイメージ |
---|---|
赤色 | 情熱的、活動的 |
黄色 | 希望、躍動 |
緑色 | 安らぎ、平和 |
青色 | 冷静、爽やか |
ショッキングピンク | やさしさ、可愛らしさ |
写真やイラストなどのビジュアルに関しては、表現したいイメージを喚起させやすいものを採用すると、チームの一体感を出すために一役買ってくれます。
具体的なデザインの要素を決める工程としては、「文字の決定」「背景の決定」「組み合わせ」の順に行うとスムーズです。旗に入れる文字情報を書き出し、どんな背景にするかを決め、バランスを考えながら配置していきましょう。
かっこいい旗のデザイン例
かっこいいデザインには、無駄がなくすっきりしたシンプルなものや独創性のあるものが多いです。その中でも学級旗やのぼり旗のデザインにも使えるデザイン例を紹介します。
誰にでも伝わりやすくて飾らないシンプルなデザイン
シンプルなデザインの旗は、無駄のない洗練された印象が伝わるため、かっこいい印象を感じやすいです。のぼり旗の場合、文字や写真などを通じて一目で内容が伝わるため、商品や店舗の種類をわかりやすくアピールするのにおすすめです。学級旗などでは、パッと見てスローガンが伝わりやすいため、チームの一体感を作りやすいデザインです。
形式に囚われない個性的なデザイン
個性的なデザインの旗は、他にはない独自性のある印象が伝わるため、かっこいい印象を感じやすいです。のぼり旗の場合、他店とは違う個性がある店舗であることをアピールするのにおすすめです。学級旗などでは、他のチームやクラスとはひと味違うカラーを持つことを示すため、特別な集団であることを感じさせることで団結力を作りやすいデザインです。
またのぼり旗の場合、デザインだけでなく、旗の形を工夫することで独自性のあるかっこいい印象を伝えやすくできます。スタイリッシュな形のセイルのぼり旗(スウィングバナー)は、旗の片側がシャープな形のため、躍動感やクールな印象を与えます。インパクトのある形のストリームフラッグは、一般的な形のレギュラーのぼりなどと比べて、形が目立ちやすいため、他ののぼり旗と差別化を図る意味でも使われています。
デザインに活用できるもの
スポーツ応援や学級旗などを作る際に役立ちそうなフレーズや色、モチーフなどを以下にまとめました。イメージをすり合わせるたたき台にご利用ください。
フレーズ | 意味 | 関連する英単語 |
---|---|---|
一味同心 (いちみどうしん) |
同じ目標のもとに心を一つにすること | Unity(結束) |
威風堂々 (いふうどうどう) |
態度が堂々としていること | Majesty(威厳) |
旭日昇天 (きょくじつしょうてん) |
朝日が昇るように勢いが良いこと | Momentum(勢い) |
電光石火 (でんこうせっか) |
動きが非常に素早いこと | lightning speed(電光石火) |
破竹之勢 (はちくのいきおい) |
止めることができないすさまじい速さ | Momentum(勢い) |
画竜点睛 (がりょうてんせい) |
物事や作品の最も大切な部分 | (例)The most important part |
虎視眈々 (こしたんたん) |
鋭い眼差しで勝機を窺うこと | On the alert(警戒態勢で) |
一念発起 (いちねんほっき) |
ある目標を果たすために努力をする決意をすること | set one's mind(一念発起する) |
切磋琢磨 (せっさたくま) |
目標をともにする同志たちとしのぎを削ること | diligent application(切磋琢磨) |
粉骨砕身 (ふんこつさいしん) |
身を粉にするほどの努力をすること | making one's best exertions(粉骨砕身) |
臥薪嘗胆 (がしんしょうたん) |
目的を果たすために苦労を厭わないこと | Bold(固い・強い) |
初志貫徹 (しょしかんてつ) |
最初に決めた目的や決意を貫くこと | Carrying out original intention(初志貫徹する) |
●色と結びつきやすいモチーフ
色 | 色のイメージ | 動物などのモチーフ |
---|---|---|
赤 | 情熱的、活動的 | ザリガニ、朱雀、タコ、カニ |
ピンク | かわいい、優美な | ウサギ、フラミンゴ |
橙 | 明るい、楽しい | キリン |
黄色 | 希望、幸福 | キリン、虎 |
緑 | 癒し、安らぎ | ヘビ、カエル |
青 | 知的、平和 | クジャク、蝶、魚 |
紫 | 高貴な、神秘的な | ユニコーン |
黒 | 強さ、クール | ペンギン、シマウマ、ゴリラ |
●背景やイラストのフリー素材サイト
すべての素材を一から作らず、背景やイラストのサイトからダウンロードする方法もあります。ただし、著作権フリーでない素材は業者から印刷を断られるばかりでなく、著作権侵害に相当します。サイトからダウンロードした素材を使用する場合は、以下のようなフリー素材サイトを利用するようにしましょう。
ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/)
会員登録なしで使えるフリー画像サイト。ユニークな人物画像が豊富。
写真AC(https://www.photo-ac.com/)
汎用性の高い画像が多く、一般ユーザーからの投稿のおかげで写真点数が豊富。
イラストAC(https://www.ac-illust.com/)
写真ACの姉妹サイト。イラストだけでなく背景画像も豊富。
いらすとや(https://www.irasutoya.com/)
ポップでやわらかいタッチのイラストが特徴。
かっこいい旗づくりは「コンセプト固め」と「余裕のあるスケジュール」が大事
かっこいい旗をつくるためには、デザインのデータ制作依頼をする前のイメージ作りがカギとなります。デザインをするうえで最も重要となるのはコンセプトづくりです。大事にしたいメッセージやイメージなどに合うフォントや色、使用するビジュアルなどを決めていきます。この際、旗をつくるメンバーの意思に齟齬が出ないよう、丁寧にすり合わせを進めるとチームの団結力を高めるのに効果的です。
イメージのたたき台ができたら、デザイン画に落とし込んで入稿します。最低でも旗を使用する日の1ヶ月前にはデータの受け付けを完了させるようにしましょう。