紐を使ったタペストリーの作り方

紐を使ったタペストリーの作り方

紐を使ったタペストリーはマクラメ編みを使って作ります。マクラメは、装飾的に紐を結ったり編んだりすることで模様を作ることをいいます。マクラメ編みの種類はたくさんありますが、基本的な編み方は平結びとななめ巻き結びです。この2つの結び方を組み合わせて結び方を工夫することや、素材の種類と紐の太さの組み合わせの違いで様々なデザインを作ることができます。初めて紐を使ったタペストリー作りに挑戦する場合は、基本の平編みのみのシンプルなデザインからはじめてみましょう。

紐を編み込んだタペストリーは、主にコットンの紐を使い編み込んだものとTシャツやジーンズ生地など身の回りにあるものを紐状に切って編み込むものがあります。 デザインの雰囲気は使う素材や結び方によって変わりますが、どちらもマクラメ編みによって模様を作ります。飾る場所の雰囲気に合わせて素材を選ぶのも大事ですが、初めのうちはできるだけ結び目のほどけにくい紐を選ぶと作りやすくなります。

紐を使ったタペストリーに必要な材料は棒と紐の2つです。初めての方が使いやすい紐は、マクラメ編み用として売られているコットンのものです。紐の価格は1,000円~3,000円になります。100円均一の紐でも可能です。

棒も基本的にどんな素材でも大丈夫です。編み込みを活かしたタペストリーのナチュラルなデザインを活かすなら木の素材のものがおすすめです。タペストリー用の木の棒は1,000円~3,000円で販売されています。
初めて作る方は、マクラメ編み用のタペストリーキットが1,000円~3,000円で販売されているので試してみるのもおすすめです。

マクラメ編みで模様を作るタペストリーは、主に平編みとななめ結び編みという2種類の編み方を使って作ります。基本の結び方は平編みになるので、初めての方はまず平編みのみを使ったタペストリーが作りやすいです。 慣れてきたらななめ巻き結びにチャレンジしてデザインの幅を広げていくのがよいでしょう。人の技量によって結び目の硬さなどが変わるため、必要な紐の長さが変わります。初めての方は、長めに紐を取っておいて結び終わったら余分な部分を切るとよいでしょう。

基本の平編みのみを使ったデザインのタペストリーの作り方を紹介します。

用意するもの
用意するもの

・紐(好みの素材と太さのもの)
・木の棒
・ハサミ

①紐を必要な長さに切って棒に結びつける
棒に結びつける

複数本横並びに結び付けたものが、完成したマクラメ編みのタペストリーの幅になります。

②端の紐から順番に平編みしていく
順番に平編み

結びながらバランスよく自分の好みのデザインに仕上げていきます。また、この平編みの作業は、棒を吊るしながら行うと紐が重ならず作業しやすいです。

平編みの手順

A

平編みの際、紐は4本で1セットと考えてください。真ん中の2本を芯として両端の2本を結んでいきます。

紐は4本で1セット

B

左側の紐は芯の上を通って、右側の紐の下側に通します。

左側の紐は芯

C

左側の紐を芯の上を通し、右側の紐の下側に通します。

左側の紐を芯の上を通し
右側の紐の下側に通し

D

手順B・Cと向きをかえてさらに編んでいきます。
右側の紐は芯の上を通って、左側の紐の下側に通します。

左側の紐の下側に通し

E

左側の紐を芯の下を通して、右側の紐と芯の間から出して、左右に引っ張ります。

左右に引っ張り

F

1つの平結びの完成です。平結びを作る際、芯の2本が絡まりやすいので2本を引っ張りながら作ると、結び目がきれいになります。

結び目がきれいに
A~Fを繰り返し、好きな間隔で平編みをして編み込みのデザインを仕上げていきます。全体のデザインを左右対称にしたい場合は、タペストリーの両端から真ん中に向かってそれぞれの結び方をしていきます。
③吊るすための紐を棒の両端に結びつけて完成
吊るすための紐を棒の両端に結びつけ
吊るすための紐を棒の両端に結びつけて完成

タペストリーを飾る際に画鋲などで壁に穴をあけたくない場合は、両面テープの付いたフックや突っ張り棒とS字フックを利用するとよいでしょう。 突っ張り棒を部屋の左右に伸ばして、そこにタペストリーの個数分のS字フックを吊るせば穴をあけずに複数のタペストリーを飾ることができます。賃貸物件で画鋲を使えない場合に試してみてください。