横断幕やタペストリーによく使われる素材トロマットとは?
トロマットは、ポリエステル100%で屋内外に使用可能な布素材であり、横断幕やタペストリーによく使われます。この記事では、トロマットの特徴や用途、のぼりキングで取り扱っているトロマット製品の価格について解説します。
トロマットの特徴と用途
トロマットは、ポリエステル100%平織りの布素材で、比較的厚みと重さのある生地です。 トロマットの特徴は、光沢のないマットな質感で発色がよく、繊細な表現が可能で、壁などの背景の色が透けにくい生地であることです。 横断幕や店頭幕、バナースタンド、タペストリー、テーブルクロス等によく使われます。
トロマットは、同じポリエステル100%平織りの布素材テトロンポンジよりも厚くて折りたたみしわがつきにくく、またビニール素材のターポリンに比べると軽いので、持ち運びが多い応援幕などに適する素材です。 またトロマットは乾きやすく摩擦にも強いので、屋外で雨風にさらされても耐えられる強度があります。 使用期間の目安は屋内使用で1年以上、屋外使用で3ヶ月~半年程度です。
トロマットの特徴を活かすには、持ち運びが必要かつ、絵や写真など複雑なデザインをはっきりと印刷した布製品を作る場合に選ぶことをおすすめ致します。 具体的には、イベントブースでの展示や屋内スポーツ、野球・サッカーなど晴天のスポーツイベントの応援幕、店頭展示で多少の雨に濡れても平気な場合などに向いています。
トロマットとターポリンの違い
トロマットとターポリンはいずれも屋内・屋外設置が可能で、横断幕や店頭幕、懸垂幕、タペストリー、バナースタンドなど、用途もよく似ています。 ただ、生地の質感や重さ、耐久性、使い勝手は大きく異なります。
ターポリンはテントの幕にも使われることがあるほど、雨風にも負けない強い耐久性をもつ素材です。 表面には光沢があり、写真も鮮やかに印刷できます。 厚みはトロマットとほぼ同じですが、重さはトロマットが約160g/m2に対し、ターポリンは約440g/m2とかなり差があります。 またターポリンは折りたたむと印刷部分が剥がれやすく、基本的に筒状に丸めて収納するのをおすすめしています。 このような特徴から、ターポリンはトロマットと比べて、頻繁に持ち運びしない常設用横断幕や店頭幕、安全幕に向いています。
またターポリンには、トロマットなどの布素材と違って防炎加工が済んでいるため、加工用の別途料金が不要です。 不特定多数の人が出入りする商業施設やイベント会場、地下街など防炎加工が必要な場所に設置する場合、防炎トロマットよりターポリンのほうが安く済む場合があります。
トロマットが利用しにくい用途
トロマットは、色が裏抜けしにくい重い生地のため、風になびく旗には向きません。 旗には、薄くて軽く、裏抜けの鮮やかなテトロンポンジが適しています。またトロマットは屋外使用が可能ですが、屋外で常設するのにはあまり向きません。 雨風に打たれる現場で長期的に使用するには、ビニール系素材で丈夫なターポリンが適しています。
生地 | トロマット | ターポリン |
厚み | 約0.32mm | 約0.32mm |
重さ | 約160g/m2 | 約440g/m2 |
屋外設置の使用期間の目安 | 半年程度 | 1年以上 |
横断幕・店頭幕1枚あたりの価格 (縦60cm・横120cm以内の場合) |
4,620円 | 4,855円 |
タペストリー1枚あたりの価格 (縦120cm・横60cmのレギュラーサイズの場合) |
2,890円 | 4,620円 |
防炎加工 | 加工可 | 加工済 |
トロマットを使ったオリジナル製品を作る際のポイント
オリジナルでデータを作成する際のカラーモードは必ずCMYKでご入稿いただいております。弊社ではご入稿いただいたカラーモードの数値で印刷工程に進んでおります。
黒色の印刷をご希望の場合はC:0%、M:0%、Y:0%、K:100%で設定をお願い致します。また、C:100%、M:100%、Y:100%、K:100%のリッチブラックは表現できかねますので、予めご了承ください。
画像の画素数については、原寸で 100〜200dpi のものを使用してください。
webサイトで使用されている画像は主に72dpiですが、印刷にかけるとかなり粗くなります。150dpi以上の解像度であれば写真は鮮明に印刷できるため、データ作成時は画像の解像度をご確認ください。
横断幕を作る際に使いやすいサイズは屋内では高さ60cm×幅120cmや高さ150cm×高さ300cmがおすすめです。屋外では高さ60cm×幅360cmや高さ150cm×高さ600cmと屋内よりも横長のサイズのものがおすすめです。
また、タペストリーは高さ120cm×幅60cmや高さ90cm×幅60cmのサイズが人気が高いです。
横断幕のオプションにはハトメ加工、ロープ縫い込み加工、棒袋縫い加工があります。
ハトメ加工は、ハトメにロープを通してポールや手すりにくくりつけるなどして横断幕を設置したい場合に使いやすい加工となっております。
横断幕の上部や下部にポールや棒を通して設置したい方は、棒袋縫い加工がおすすめです。
また、横断幕を設置した際にたるまずしっかりと張りたい場合にはロープ縫い込み加工をしておくとよいでしょう。
トロマットの保管・お手入れ方法
トロマット製品をお手入れ、保管する場合は、以下のことに気をつけましょう。
- ・トロマットの印刷面は摩擦に弱いため洗濯機は使わず、中性洗剤で手洗いする。変色を防ぐため、漂白剤や蛍光剤、洗浄力の強い弱アルカリ性洗剤や石けんは使わない。
- ・日光による色褪せを防ぐため、トロマットの印刷面を内側にして干す。
- ・トロマットは、熱に弱いので乾燥機は使わない。
- ・アイロンをかける場合は150℃以下。トロマットは熱に弱いので高温にはしない。
- ・色褪せ、色移りを防ぐため、直射日光、高温多湿を避けて保管する。
トロマット製タペストリー・バナースタンド・横断幕の価格
ここからは、トロマットや防炎トロマットでタペストリー、バナースタンド、横断幕を作った場合の価格、およびトロマットを使用した既製デザイン製品の価格を紹介します。
トロマット製タペストリーのサイズ別価格
ここからは、トロマットや防炎トロマットでタペストリー、バナースタンド、横断幕を作った場合の価格、およびトロマットを使用した既製デザイン製品の価格を紹介します。
サイズ名 | 単価(税込) |
ショート、A1、A2、B2、B3 | 2,310円 |
レギュラー | 2,890円 |
B1 | 3,120円 |
A0 | 3,465円 |
ワイド | 3,985円 |
B0 | 4,105円 |
※同じデザインを1~4枚注文した場合の価格です。同一デザインをまとめ買いすることにより、注文枚数の多さに応じて価格が安くなります。
※上下袋加工、吊るしひも付きです。
トロマット製バナースタンドのサイズ別価格
屋外・屋内用バナースタンドは、取り付け方、スタンドのタイプにより選べる素材がトロマット、合成紙、ターポリン、遮光スエードと変わります。トロマットの場合、屋内用の展張タイプと、屋外にも使えるハトメタイプのバナースタンドを作成できます。
取り付けタイプ | スタンド | 幅×高さ(mm) | 単価(税込) |
展張タイプ | Iバナースタンド | 590×2,000 | 7,385円 |
890×2,000 | 8,885円 | ||
ハトメタイプ | 屋内外兼用B60 | 650×2,000 | 16,250円 |
屋内外兼用C80 | 800×1,800 | 20,220円 | |
屋内外兼用WIDE | 1,000×2,000 | 25,065円 |
※データ制作依頼する場合、別途初回制作費用税込5,500円が必要
※スタンド等取り付け器具付き
トロマット製横断幕のサイズ別価格
トロマットや防炎トロマットを使った横断幕は、イベントブースでの展示やスポーツ応援など持ち運びが多く、ある程度耐久性が必要な場合に利用されます。
幅×高さ(cm) | トロマット | 防炎トロマット |
45×150 | 4,620円 | 6,930円 |
60×180 | 4,989円 | 7,484円 |
60×240 | 6,652円 | 9,979円 |
90×200 | 8,316円 | 12,474円 |
120×300 | 12,690円 | 18,720円 |
※データ制作依頼する場合、別途初回制作費用税込5,500円が必要
トロマット製既製デザイン横幕の価格
トロマット製の既製デザインの横幕には、工事現場などに設置できるものがあります。サイズはいずれも幅540cm、高さ90cmで、単価は税込10,120円です。横幕の既製デザインとしては、雨風に強いビニール素材で、サイズの小さめなターポリン製のものもあります。現場に応じて選ぶとよいでしょう。