タペストリーとは

卓上用ミニのぼりの種類や用途について

タペストリー(tapestry)とはもともと、麻・ウール・絹などを使って風景や人物像などの絵や模様を織り、壁掛けやテーブルクロスとして模様を楽しむ織物を指します。そこから派生して、現在では布や合成紙などに文字やロゴ、イラスト、写真等を印刷して壁や天井に掛けられるようにしたものもタペストリーと呼ばれています。掛け替えが簡単でインテリアに使えるほか、販促・宣伝、オリジナルグッズなど、様々な用途があります。

タペストリーは、壁掛け用のインテリアグッズや店舗やイベントブースの宣伝広告として用いられています。よく似たインテリアとして紙でできたポスターなどが挙げられますが、布・ビニール・合成紙などの劣化しにくい素材を使っているのがタペストリーの特徴です。サイズ・素材も様々で設置も簡単で場所を選ばないことから、屋内・屋外いずれにも対応が可能な販促・装飾用ツールとなっています。

タペストリーは、もともとは織物の一種で、麻や木綿、ウールや絹などの糸で絵や模様を織りこんだ室内装飾品でした。ヨーロッパに伝わったペルシャ絨毯が、その模様の美しさを活かすため壁に掛けられたことがタペストリーのはじまりだといわれています。縦糸が見えないように横糸を織りこむ、日本でいう「つづれ織り」の技法で作られ、衝立や緞帳(どんちょう)、防寒をかねた壁掛けとして使われていました。

このように作成に手間がかかり高級品だったタペストリーも、印刷技術や素材技術の発展により、コスト・柔軟性にすぐれたタペストリーが作られるようになると、インテリアだけでなく販促用途で使われることが多くなっています。

タペストリーには、縫製加工、カットの形など、仕立てや形状によっていくつか種類があります。

種類 形状詳細
袋タイプ 幕の上下に棒袋縫い加工をして、パイプや吊り下げひもを通せるようにしたタペストリー。タペストリーの下部分をV字、逆V字、丸型などにカットしたデザインもあり。
バータイプ 幕の上下をバーで挟み、吊り下げひもをつけたタペストリー。
据え置きタイプ 壁などから吊り下げて、床や地面に張って使うタペストリー。
● 袋タイプ

袋タイプのタペストリーは、ショーウィンドウや店内広告、通路天井吊りバナーなど、様々な場面で使われます。上下のパイプは生地でカバーされているので、揺れても窓ガラスや壁を傷めにくく、幕のデザインを前面に出せることが特徴です。

● バータイプ

バータイプのタペストリーは、インテリアやオリジナルグッズなどのタペストリーによく使われます。アルミやプラスチック、木目調など、バーの材質によって雰囲気を変えられることが特徴です。バータイプのタペストリーには、生地を吊り下げるだけでなく紐を使ったものもあります。紐を使ったタペストリーは、マクラメ編みという編み方を使い様々な模様を作り、ボヘミアンスタイルの空間を演出するインテリアとして活用されています。

● 据え置きタイプ

据え置きタイプは、店頭幕、懸垂幕とも呼ばれ、屋外用看板などに使われます。ターポリンなどの雨風に強い素材を使った、日よけ・雨よけとしても利用されます。

タペストリーの生地について

タペストリーに使える生地は、「布生地・ビニール生地」「ユポ素材(合成紙)」「スエード生地」の3種類です。タペストリーによく使われ、低コストに仕上げたい方向けの生地は、布の生地であるテトロンポンジです。
他にもタペストリーに求める用途や目的によって使われる生地が違います。屋外でタペストリーの使用が多い場合はビニール生地のターポリン、タペストリーへのきれいな印刷にこだわりたい場合は合成紙生地のユポが適しています。

広告用途でのタペストリーは、セールやイベントでの自社スペースの賑やかしや、入り口の案内、目隠しをかねた装飾、店舗などの商品の宣伝に使われます。

タペストリーを使って合同説明会や展示会のイベントブースを装飾する場合、パーテーションやブース入り口にタペストリーを掛けることで、人の目を引くことができます。さらに、椅子カバーやテーブルクロスと色調を合わせることで統一感が出て、ブース全体を他のスペースと差別化することも可能です。通常のパーテーションの高さは180cm程度なので、タペストリーもこれに合わせて、ワイドサイズ(幅90cm×高さ180cm)を選ぶとよいでしょう。

広告用途でのタペストリー活用事例
広告用途でのタペストリー活用事例

店舗入り口やショーウィンドウに飾る場合は、新商品やおすすめ商品を写真入りで紹介するタペストリーを作ると、掛け替えのしやすいディスプレイとして役立ちます。
タペストリーを設置することでおすすめの商品などが店舗の外からも分かりやすくなり、呼び込みにつながることが期待されます。タペストリーは、窓やドアの大きさに合わせて、サイズを選ぶとよいでしょう。

広告用途でのタペストリー活用事例
広告用途でのタペストリー活用事例

タペストリーはインテリアとして、趣味や記念品、部屋の雰囲気の演出など様々な用途で使用されます。
趣味や記念品の用途ではアニメやアイドル、スポーツ選手を印刷したタペストリーを飾ったり、家族やペットの写真を印刷したものなどがあります。

広告用途でのタペストリー活用事例
好きなデザインを使ったタペストリーの作り方

また、部屋の雰囲気を演出するインテリア用途としては、アメリカン風や北欧風などの背景写真や模様が印刷されたもの、紐でできたものを使うなど空間全体の統一感を出すために使われます。

紐を使ったタペストリーの作り方

タペストリーを自作デザインするときには、設置場所の幅や高さを測ってから、サイズを決めるようにしましょう。また、縫製のミシン目やパイプの入るところに、文字などの重要なコンテンツがかからないようにしましょう。

また、使用する画像、写真等の著作権にも注意が必要です。インターネット等で取得した画像や芸能人等の写真を使う場合、作者や撮影した人、所属事務所などに著作権があるため、無断で使用できません。また、二次創作のイラストをタペストリーに使用する場合は、公式の二次創作ガイドラインなどを確認しましょう。

アイロンでタペストリーのしわを伸ばす際は、素材ごとに適した温度が異なります。製品表示を確認しましょう。

また、シワ伸ばしスプレーなどを使い吊り下げてしわを伸ばす場合は、直射日光で色あせしないよう、陰干しにしましょう。

賃貸でタペストリーを飾る場合は、ピンや画鋲、壁紙用のコマンドフックなどを使って壁に掛ける方法と、突っ張り棒や額縁、イーゼルなどで設置場所を作る方法があります。このうち、タペストリーを壁に掛ける場合は、賃貸借契約書の原状回復の欄を参考にして、退去時にトラブルが起こらないようにしましょう。

賃貸の原状回復については、国土交通省で一般的な基準として「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)が定められています。この中で、「ポスターやカレンダー等の掲示は、通常の生活において行われる範疇のものであり、そのために使用した画鋲、ピン等の穴は、通常の損耗と考えられる」とされているため、タペストリーをピンや画鋲で設置することは一般的に問題ないとみていいでしょう。ただし、下地ボード(壁紙の下の石膏ボード)の張り替えが必要な程度のくぎ穴、ネジ穴は、通常の損耗とは見なされないこともあるため、注意が必要です。

タペストリーは、インテリアのほか、掛け替えが容易な販促・広告用アイテムとして、幅広く使われています。素材としても、布以外にもビニール生地のターポリン、合成紙生地のユポなどがあるので、設置場所や表現したいものに合わせて選ぶことができます。

\ 当社では、合計10サイズ、6素材のタペストリーを扱っています /
タペストリー