のぼりポールの種類と立て方!収納に便利なコンパクトタイプもご紹介

のぼりポールの種類と立て方

のぼり用ポールとは、のぼり竿やのぼり棒とも呼ばれることがあります。飲食店の宣伝用、お祭りやイベントの周知、工事現場の警告など、様々な用途で使われるのぼり旗。特に販売促進のツールとして使われることが多いですが、のぼり旗を取り付けるためにはポールが必要になります。

ポールには一般的なサイズのものを基本として、強風に強いポールや伸縮できるポール、錆に強いポールなどさまざまな種類があります。

長さ1.3~3m、直径2.2cmが一般的なポールのサイズで、のぼり旗の色やデザインを問わないベーシックな白が使われることが多いです。ポールからキャップまでが同じ色のフルカラーポールや、二段伸縮、三段伸縮が可能でコンパクトなポールなどもあります。収納しやすいコンパクトなのぼり用ポールは、3mスタンダードポールです。
持ち運びしやすいのぼり旗用ポールについての詳細はこちらの記事で紹介しています。

強風に強いポールの長さは一般的なポールと同じ1.3~3mですが、直径が2.5cmと少し太めになっています。風が強いと巻き上がりや巻き付きが起こってしまったり、転倒してしまったりすることがあります。海近くの風やビル風といった強風の中で長い期間使用していると、のぼり旗やポールが傷んでしまいます。

風でポールが折れてしまうと事故の原因になってしまうこともあるため、風が強い地域では太いポールを使うことをおすすめします。

一般的なポールはスチールでできているため、表面にできた小さな傷からサビてしまうことがあります。ステンレスのポールを使うとサビを防ぐことができます。サビないだけではなく、ステンレスは高級感のある見栄えなのも特徴です。
※当店ではステンレス製ポールは取り扱っておりません。

長さ1.1~2m、直径1.9cmと、一般的なポールよりも細く短いポール。ハーフサイズののぼり旗専用になります。ハーフサイズポールに合うスタンドがないので、車や柱に結び付けて使うことが多いです。
※当店ではハーフサイズポールは取り扱っておりません。

通常ののぼりよりも大きい特大サイズののぼり旗を取り付ける際に使うポールは、長さ4~5m、直径25mmと太く、強度の高いものが一般的です。4mや5mののぼりポールの材質は、スチール・PE製やアルミポール、ステンレスポールなどがあり、使用する環境によって選べます。神社・寺院などのお祭りなどで見られる神社のぼりなど、5m以上の大きいサイズののぼりポールでは、強度を保つためアルミ合金製で直径が90mm~165mmと太いポールが使われることもあります。

特大サイズ用ののぼりポールは長さがあるため、一般的なサイズのスタンドでは安定しにくいことがあります。20リットルか30リットルの重い注水台や専用のスタンドを使うようにしましょう。
※当店では上記の様な特大サイズ用のポールは取り扱っておりません。

のぼり旗用のポールは、長さ1.6m~3m、直径2.2cmが基本的なサイズです。基本のサイズより太いものや長いものなどたくさんの種類があります。それぞれのサイズや特徴をご紹介します。

2.4mポールスタンダードポール

2.4mポールの長さは最大2.4m、収納時1.3m、直径2.2cm、重さ520g、付属の横棒の長さは85cm、二段伸縮が特徴です。ホワイト、ブラック、グリーン、ブルー、ライトブルーの5色展開。純度の高いスチールが使われているため、耐久性が高く折れにくくなっています。
レギュラー、スリム、ショート、スリムショート、ワイド、ビッグ、それぞれのサイズののぼり旗に対応しています。

3mスタンダードポール

3mスタンダードポールの長さは最大3m、収納時1.1m、直径2.5cm、重さ900g、付属の横棒の長さは85cm、三段伸縮が特徴です。当店の取り扱いポールの中では最もコンパクトに収納でき、持ち運びにも便利です。どんな色やデザインののぼり旗にも合うホワイトの一色を販売しています。
レギュラー、スリム、ショート、スリムショート、ワイド、ビッグ、それぞれのサイズののぼり旗に対応しています。

強風用2.4mポール

強風用2.4mポールの長さは最大2.4m、収納時1.28m、直径2.5cm、重さ700g、付属の横棒の長さは85cm、強風に耐えられる太めのポールです。
キャップが風と同じ方向に回るようになっているため、風の影響を受けにくいつくりになっているのが特徴です。
レギュラー、スリム、ショート、スリムショート、ワイド、ビッグ、それぞれのサイズののぼり旗に対応しています。

3.4mスタンダードポール

3.4mスタンダードポールの長さは最大3.4m、収納時1.5m、直径2.5cm、重さ770g、付属の横棒の長さは105cm、三段伸縮が特徴です。
まわりに高い建物が多いなど、遮るものが多い場所に適しています。
レギュラー、スリム、ショート、スリムショート、ワイド、ビッグ、それぞれのサイズののぼり旗に対応しています。

セイルのぼり用ポール

セイルのぼり用ポールは2種類ございます。小サイズは、長さ3.4m、横幅68cm、収納時の長さ1.17m、直径2.2cm、重さ850gです。大サイズは、長さ4.1m、横幅90cm、収納時の長さ1.62m、直径2.5cm、重さ1070gです。
セイルのぼり専用で、組み立て式なのでコンパクトに収納できるのが特徴のポールです。

のぼり用ポールの先端についているキャップを抜いて、ポールの中に入っている横棒を取り出します。のぼり旗とポールを繋ぐチチをポールに通します。横棒をのぼり旗上部のチチに通し、キャップの穴に横棒を通します。横棒の先端とチチを固定し、キャップを回して横棒を固定します。伸縮式のポールは長さを調節してストッパーを締めたら組み立ての完了です。

手順1_先端のキャップを抜く
手順2_ポールの中に入っている横棒を取り出す
手順3_チチをポールに通す
手順4_横棒にチチを通し、キャップに通す
手順5_キャップを回して横棒を固定
手順6_長さを調節してストッパーを締める

のぼり旗のデザインを考え、ポールなどの付属品を選び、設置するまでにたくさんの工程を踏みます。せっかく完成したのぼり旗の設置で間違えたやり方を取ってしまってはもったいないですよね。そこでのぼり旗を設置する際の注意事項をご紹介します。

気軽に設置できるのが魅力ののぼり旗ですが、設置場所はしっかり考える必要があります。お店の前であっても、通行人や車の邪魔にならないような場所に設置するようにします。万が一事故の原因となってしまっては困るため、設置する前にしっかり確認しておきましょう。また道路に広告物を設置するには許可が必要です。自治体の屋外広告物許可申請などを確認しましょう。

設置しようと思っている場所が斜めになっていたり、ボコボコしていると、スタンドごと倒れてしまうことも。のぼり旗が転倒すると通行人がケガをしたり事故の原因となってしまう可能性もあります。平面の場所を探して設置するようにしましょう。

のぼり旗を屋外に設置していると、太陽の光で色褪せてしまうことがあります。直射日光があたったり、排気ガスがかかってしまうような場所に設置している場合は、耐久期間が3ヶ月程度しかありません。色褪せたり劣化したりしているのぼり旗は、見栄えが良くないだけではなく悪い印象を与えてしまうこともあります。定期的に交換するようにしましょう。

のぼり旗は、風が強すぎるとのぼり旗の巻き上がり、横棒への巻き付きが起こります。こうしたトラブルは宣伝効果を低下させ、旗の損傷する可能性を高めます。そのため、オプションパーツや袋縫いを活用し、強風による巻き上がり対策もしっかりと行うようにしましょう。

● 巻き上がり・巻き付き防止器具を利用する

巻き上がり・巻き付き防止器具にはポールにつけるストッパータイプとのぼり旗におもりとして付けるタイプの2種類です。
ストッパータイプの巻き上がり・巻き付き防止器具には「ぐるなび」「パイプラ」「旗止めパッカー」があります。

器具 価格(税込み) おすすめの人
くるなびФ22mm用 168円 器具の取り付けが簡易なものが良い方
パイプラ 52円 のぼり旗のデザインの邪魔にならない器具が欲しい方
旗止めパッカー 42円 価格の安い巻き上がり・巻き付き防止器具が良い方

おもりタイプの巻き上がり・巻き付き防止器具は「サンドチッチ」「カラマラナイ」です。2つの違いは、取り付け方法になります。カラマナイは、下チチにフックで掛けられるおもりで、サンドチッチは半球が2個合わさる形のピンを表裏から締めるおもりです。おもりを目立たせたくない方はサンドチッチがおすすめです。
→取り付け補助器具一覧はこちら

● 棒袋縫いオプションを利用する

棒袋縫い加工は、ポールと旗の連結部分をチチではなく袋縫いすることです。チチ付きのぼりよりも巻き上がりにくく、デザインを邪魔しません。チチと比較し、ポールと擦れて摩耗しにくいため、長期的に同じデザインののぼり旗を使う方におすすめの対策です。

通常サイズののぼり旗の設置・固定は、のぼり用のスタンド(注水台)の利用やフェンスに縛り付ける方法が一般的です。のぼり旗のサイズが10mを超える場合は、安全のため地面に基礎を作ってのぼり用ポールを差し込む方法などを使い固定することもあります。のぼり旗を固定では、のぼり旗の大きさや設置する場所によって適した備品や方法を選ぶことをおすすめ致します。

のぼり用スタンドを使うことで、地面や床に縦横ともに30~60cm程度のスペースがあれば、通常サイズののぼりを設置・固定することができます。のぼりスタンドには、水を入れて使用するプラスチック製の注水台や重量感のあるコンクリート製スタンド、屋内で利用しやすいスチール製、折りたたみスタンドなどさまざまな種類があります。設置場所やのぼり旗の大きさ、持ち運びの頻度によって適したのぼりスタンドは変わるため、合ったものを選びましょう。

プラスチック製のぼり用注水台

プラスチックの注水台は水を抜くことで軽くて持ち運びやすく屋外のさまざまな場所に設置しやすいスタンドです。色も白や黒、灰色、青、橙、赤など豊富にあり、景観やのぼり旗の色に合わせて選ぶことができます。
8リットル、16リットル、20リットルなど容量があるため、設置環境に合ったものを選びましょう。通常、屋内や屋外でものぼり旗を設置する際は8リットルの注水台で十分でしょう。屋外でのぼり旗が倒れないかなどの心配がある方は16リットルの注水台がおすすめです。20リットルの注水台は注水台の中でも抜群の安定感があるため、屋外の風が強い場所で、安心してのぼり旗を設置したい方にピッタリの注水台です。
ただし注水台は、中の水が凍ると水が膨張し、プラスチックが破損するおそれがありますので、寒冷地や冬場はご注意ください。注水台の選び方に関する詳細はこちらの記事で紹介しています。

コンクリート製のスタンドは屋外で長く常設できる場合におすすめのスタンドです。コンクリート製のスタンドは、重いため持ち運びには向きませんが、丈夫で雨風にも強く、凍結しても割れる心配がないことが特徴です。当社では11kgと21kgのコンクリート製スタンドを取り扱っており、一般的なのぼり旗なら11kgのもので問題なく使用できます。

スチール製スタンドは台の部分が薄いため、屋内で使いやすく景観の邪魔にならないことが特徴です。スタンドの重さは10kg以下のものが多いため風が強いところには向きませんが、スタンドを目立たせたくない屋内の展示などにはうってつけのスタンドです。なおスチール製スタンドには、折りたたみ式や車のタイヤで踏んで固定する方式のものもあります。

スタンドを設置しにくい場合や、空きスペースを広告・宣伝のために有効に使いたい場合に、フェンスや柱、壁などにポールを取り付けるのぼり旗の固定方法が役立ちます。フェンスや柱への固定には、結束バンドで直接くくりつけるか、のぼり用ポール固定用の備品を使います。フェンスや柱への固定備品としては、「クイックリー(ポール差し替えスタンド)- AL-KA8-0013」や「クイックリー対応結束バンド-AL-PP8-0001」、壁にビスでスタンドを打ち込む「ポールホルダー(スチール)-AL-KA8-0025」などが利用しやすいです。

神社やお寺に掲げられる祈願のぼりや奉納のぼりなど、10m程度の長尺ポールをしっかり固定するために地面に基礎を作る固定方法を使います。地面に掘った穴に基礎を作ってポールを差し込む埋め込み式、アンカーボルトを固定した基礎にポールを差し込むベース式、石柱を立てて間にポールを固定する貫通ボルト式の3種類があります。

販売促進ツールとして気軽に取り入れやすいのぼり旗。設置するためにはポールを選ぶ必要がありますが、ポールにもたくさんの種類があります。一般的なサイズのポールから、最大3.4mの長さになるもの、伸縮式のもの、サビに強いもの、強風に強いものなど、さまざまな特徴があります。のぼり旗の種類や地域に適したポールを選んでくださいね。