横断幕の布の選び方と作業の進め方

横断幕の布の選び方と作業の進め方

横断幕を作る場合、用途に合った生地を選ぶことが必要です。生地の耐久性や発色性は布の素材(綿、ポリエステル等の繊維の種類)と織り方で変わってきます。 ここでは、横断幕の用途別におすすめの生地の種類と横断幕を作成する場合の注意事項について説明します。

横断幕に使う生地は、破れにくく、ある程度耐久性があるかを確認して選ぶことが必要です。生地の耐久性は織り方と使われる素材の種類で変わります。
まず、横断幕向きの生地の織り方は、デザイン性を高めたい場合を除き、代表的な織物の織り方(三原組織)の中で耐久性が高いといわれている平織の布を選べば問題ありません。

次に、生地の種類ですが、発色性や耐水性などの違いがあるため、横断幕の用途によって使いやすい布の種類が変わってきます。
雨天での使用が少ない場合などは、耐久性があり、軽く使用しやすい素材のトロマットや綿ブロードの使用が一般的です。

横断幕を屋外利用する場合、ポリエステル素材の布が良く使われます。雨天でも頻繁に横断幕を使う場合は、耐水性に優れた塩化ビニール性の布(ターポリンなど)を使うと良いでしょう。
ポリエステル素材には、速乾性で、綿などの天然繊維に比べ耐久性も高く、洗濯しても縮みにくいという特徴があります。塩化ビニール性の布は、ポリエステル素材と比較し重いですが、丈夫で印刷性に優れ、防汚・防水性の高さが特徴です。

横断幕に使える布は、手芸品店等では平織布がブロード、シーチング、オックスフォード、横断幕専門店ではテトロンポンジ、トロピカル、トロマットなどの名前で売られています。ご自身で、屋外で使う横断幕用の布を購入する場合は、ポリエステル素材の中でも丈夫なトロマットがおすすめです。

横断幕を屋内利用する場合は、ポリエステルに加え、綿(コットン)も使うことができます。綿は吸水性・通気性に優れ、絵の具や布描き用マーカー、布クレヨン等さまざまな画材に適しています。洗濯すると縮みやすい、濡れると重くなるという特徴もあるため、屋外ではなく屋内が向いています。

ご自身で、屋内で使う横断幕用の布を購入する場合は、トロマットや綿ブロード生地がおすすめです。また、ポリエステルは綿に比べると塗料が定着しにくい欠点があります。ポリエステルにも描けるものがある布絵の具を選び、絵の具の対応可能生地にポリエステルがあるか確認するようにしましょう。

横断幕に使う生地は、破れにくく、ある程度耐久性があるかを確認して選ぶことが必要です。生地の耐久性は織り方と使われる素材の種類で変わります。
まず、横断幕向きの生地の織り方は、デザイン性を高めたい場合を除き、代表的な織物の織り方(三原組織)の中で耐久性が高いといわれている平織の布を選べば問題ありません。次に、生地の種類ですが、発色性や耐水性などの違いがあるため、横断幕の用途によって使いやすい布の種類が変わってきます。
雨天での使用が少ない場合などは、耐久性があり、軽く使用しやすい素材のトロマットや綿ブロードの使用が一般的です。

長期間横断幕を使う場合や、デザインソフトで作ったデータがある場合は、横断幕制作を業者に依頼する事をおすすめいたします。当社で取り扱っている横断幕用の生地には、以下のようなものがあります。

生地(使える布) 単価(※) 用途 理由
トロマット
→生地感を見る
4,620円~ 屋内イベント、
スポーツ応援
折りたたんでもしわになりにくく、
軽くて持ち運びしやすい
テトロンポンジ
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3,025円~ 屋外・屋内イベント 旗によく使われる生地。のぼりキングの横断幕用布素材の中で最も薄く軽く、安価
テトロンツイル
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5,280円~ 応援幕、旗など
3ヶ月以上の屋外常設に対応
のぼりキングの横断幕用布素材の中で最も丈夫。光沢がある
ターポリン
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4,855円~ 工事現場の安全幕、店頭幕など
1年以上の屋外常設に対応
布素材に比べ丈夫で、汚れや雨風にも強い
メッシュターポリン
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4,855円~ 強風の拭く場所・高所に設置するとき 細かい穴が開いたターポリンで、風を通す
グロスターポリン
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4,855円~ 屋内外のバナー、横断幕 光沢があるがテカリ過ぎず、写真印刷に向いている
遮光グロスターポリン
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13,200円~ 屋内外のバナー、懸垂幕 ターポリン2枚の間に黒い生地が挟まっているため裏が透けず、両面印刷に向く

※単価はサイズによって変わり、表示価格の最低単価は縦60cm、横120cmまでを注文した場合の価格です(すべて税込)。

簡単注文・見積り

記念品や大切なスポーツ大会の応援ために寄せ書きなどを中心にした横断幕を作る場合は、横断幕を手作りする必要が出ることもあります。
横断幕を手作りする際に必要なものは、100均や手芸品店、ホームセンター、画材店などで入手が可能です。

長期間横断幕を使う場合や、デザインソフトで作ったデータがある場合は、横断幕制作を業者に依頼する事をおすすめいたします。当社で取り扱っている横断幕用の生地には、以下のようなものがあります。

材料 用途 予算
ミシン/針と糸/アイロン接着テープ/布用ボンド 布の端の処理 100円~
アイロン転写シート/カーボン紙/チャコペーパー/ステンシルシート 印刷した図案を布に写す場合 100円~
アクリル絵の具/アクリルガッシュ/布用絵の具/布用スプレー/布用クレヨン/布用マーカー+布用メディウム(ファブリックメディウム) 画材 200円~
ハトメ(アイレット)+穴開けポンチ+ハトメ打ち棒・打ち台(もしくはハトメパンチ) 紐で吊るす場合の穴の補強 400円~
防水スプレー/撥水スプレー 屋外に設置する場合の防水対策 100円~
合計 900円~

布のサイズについて

材料を買う際は、布のサイズは、ほつれ止めの端処理のことを考えて、出来上がりサイズより縦横ともに10~20cm 程度余裕をみて購入すると良いでしょう。

糸の選び方について

ミシン糸や手縫い糸を選ぶ際は、使う生地が薄地であれば糸も薄地用、普通地であれば普通地用の糸を使いましょう。糸の素材も基本的に布の素材に合わせます。糸の色は、薄い色の生地を縫う場合はそれより薄い色を、濃い色の生地の場合はそれより濃い色を選ぶと目立ちにくくなります。布の端処理として糸ではなく、アイロン接着テープや布用ボンド、布用接着剤を使う場合は、洗濯可のものを選ぶと、お手入れして繰り返し使えるものが作れます。

布に描く画材について

布に描く画材は、水で溶かすことができて乾くと耐水性になる「アクリル絵の具」がおすすめです。さらに絵の具を塗るときに「布用メディウム」を混ぜると、布への定着が良くなり、洗濯のときに剥がれにくくなります。なお水性ペンキ(水性塗料)もアクリル絵の具に似た性質を持っていますが、布に描くとごわついたり風合いを損ねたりするおそれがあるため、絵の具を使うほうがおすすめです。

●横断幕を手作りする手順

①布の四辺を裏側に折って縫う、または布用ボンドなどで折り込んで貼り付ける。

縫うときは、縫い目の線にチャコペンで印をつけてマチ針を打つか、縫い代をアイロンでクセ付けしておくと、仕上がりがきれいになります。アイロンをかける場合は、生地素材の種類に合わせて温度設定し、表面にテカリが出ないよう裏からかけるようにしてください。

折り込んだ角の部分は、「額縁縫い」と呼ばれる方法で始末するときれいになります。

②画材(+布用メディウム)で横断幕へ図案を書き、色をつける。

糊のついた生地は絵の具が定着しにくいので、事前に洗って糊を落としましょう。生地にコットンを使う場合は、描く前に水通しをしておくと、水に濡れたときの縮みを防ぐことができます。

パソコン等で作ったデータを布に写すには、カーボン紙やチャコペーパーを裏に敷いて写す、インクジェットプリンターで印刷したものを写せるアイロン転写シートを使う、ステンシルシートに印刷してカッターなどでくり抜き、上から絵の具やスプレーで塗る方法などがあります。

また、横断幕を外で使用する可能性がある場合は、色を付けた後最後に防水スプレーを全体にかけて仕上げましょう。

③紐などで吊るための補強をする。

ハトメとは金属などでできたリングで、通し穴の周りを「ハトメ」で補強すると生地がちぎれにくくなります。片面もしくは両面からハトメパンチや打ち棒・打ち台で打って布につけることができます。

ただし、布が薄い場合はハトメが留まらなかったり、ハトメの金属部分で布が破れたりするおそれがあるため、穴の周りを三角形に切ったレザーやフェルト等で補強するのがおすすめです。